ある日、こたつで子供とテレビを
見ている時に
娘はふとこう言った
『ママは虐待の連鎖をとめたんだね』
そのとたん、涙が止めどなくわいてきた
理解してもらえたんだという喜び。
そして、困難な旅路、ひそかな苦闘、世間一般にはその努力すら認められない。
その努力を自分の娘は評価してくれた。
しかし、それと同じく。
こころのなかの痛みが、暗く鈍い痛みが、塊になって喉を突き上げるように感じた。
『まだ、私は完全に癒されたわけではない』そう感じた。
この鈍い痛みは傷ついた、子供の自分の痛み。
子供の私はそこにいて、まだ痛みを感じていた。
声にならない声で私の中のインナーチャイルドは叫んでいた。