宇宙人はいると思う?

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小学校低学年の頃でした

同じクラスに、とても不思議な女の子がいました

「なにがどう」という具体的な説明は難しいのですが、
とにかく、雰囲気が他の人とは違うように感じていたのです

ある日、学校の休み時間に
その子にこっそり、用具室に呼ばれました

会話の詳細はうろ覚えなのですが
用具室の中で「絶対に正直に言ってね」と念押しされた後、
「あなたは地球人なの?」みたいなことを聞かれたのです

もちろん、わたしはただの地球人の子供なので
「そうだよ」
と答えました

するとその子は
「ふーん、そうなんだ
  なんで私のことが分かったんだろう
  不思議だね」
と言いながら、用具室から出て行ったのです

その後しばらくたち、
何度かその子のことを思い出そうとしましたが、
給食のグループ、進学した中学、住んでいた場所、
それどころか、名前すらまったくお思い出せないのです

卒業アルバムにも、クラスの記念写真の中にも
その子を見つけることができません

艶やかでとても綺麗だったおかっぱ髪
深沈とした黒い瞳、眩しい程白く輝いていたブラウスの襟元

そして、用具室での印象的な会話

それらの記憶だけ残して、
その子の存在は消えてしまいました

果たしてそれは現実だったのか、
それとも、小さな子供が良く見る幻だったのか


それはずっと、
わたしの心のなかに小さく引っかかり続けてるのです