言葉は、発した人、受け止めた人、周りの状況など、
さまざまなものにより変化し、
大きな意味を持つことがあります。
今まで私がいろいろな方々にいただいた言葉をつづりたいと思います。
受精卵取り違えについて
僕も不妊治療に携わっているものとして、非常に残念な事故だと思っております。
日本においては、不妊治療について未だ法整備がされてないため、
何か法的な取り決めができることを望みます。
不妊症に悩む患者さんが、安心できるようなシステムです。
少子高齢化の解決策として、国策として何か取り組むべきではないでしょうか?
不妊治療だけでなく、若い女性が働きながら子供を産み、育てられる環境整備が
必要だと思います。
私見ですが、男女とももう少し若いうちから子供を産み育てることを考えられる
世の中になればいいと思っています。
年齢が高くなれば、それだけで妊娠率は下がるため、
性教育の一環として、避妊だけでなく、子供を産むことを教えるべきです。
男性も女性が子供を産むことをサポートすることの重要性をもっと理解するべきです。
国粋主義ではないですが、このままでは日本の人口は減少する一方です。
日本では性について語ること恥ずかしむ傾向がありますが、
もともと子孫を残していく大切な営みです。
もっとオープンに政策を立てていただきたいものです。
「君は普通の医師にはなれない。」 3
医局とは、一つの社会です。
その中で、研修医は一番下です。
今でこそ、待遇が改善され、給料も出るようになりましたが、
僕が医者になったばかりの頃は、よい環境といえるものではありませんでした。
しかし、それでも将来の夢を語り、その夢につなげるために、
下っ端仕事をしたものです。
僕が入局する直前、たくさんいた研修医が一気に辞めてしまいました。
思えば、あのとき気付くべきだったのだと思います。
医局の人数がすくなるなると、人間関係の悪さは顕著になり、
一つ上の先輩研修医も辞めていきました。
それでも、続けていけると思っていたのですが・・・
結果は自分の卒業した大学に戻り、現在に至ります。
辞めるときに、リハビリテーション科の教授から言われた一言です。
「君は普通の医者になれない。
ここで学んだことは、一般的な医師とは異なる考え方だ。
私は、機が熟せば、医療はいずれその方向に向くと信じている。
しかし、今はその考え方の違いが、君を苦しめるだろう。
それがプラスに働くように祈るよ。」
確かに、リハビリテーション科で学んだことは、プラスの医療であり、どこが悪いかを診ていく
通常の医療とは違いました。
少なくとも、作業療法士、理学療法士、看護師、みんなをチームとしてとりまとめ、
患者さんとともに進んでいくという考え方は、当時は異質なものでした。
でも、今は確かに教授がおっしゃったように、そのこと自体が役に立っています。
医師として15年、先生が言いたかったことが少しわかったような気がしています。
「君は普通の医師にはなれない。」 2
リハビリテーション科は、他の科と違い、事故や病気によって起こってしまった障害を受け入れ、
「何ができないか」、ではなく、「何ができるか」を考え、そのためにはどうすればよいか?、
どのくらいの期間でどこまでのことができるのか?を見極め、
訓練のメニューを考える科です。
実際に訓練を行うのは、理学療法士や作業療法士なので医師の仕事はチームを取り仕切り、
患者さんを診察して、訓練メニューを作ることでした。
他の科とは全く違う日常ですが、非常にやりがいがあり、僕は満足していました。
しかし、どうしても続けることができなくなってしまったのです。
自分のやりたいことと、自分ができることは違うということを痛感しました。
結局、その医局をやめることになってしまったのですが・・・
