第1回 肌と髪をすこやかに保つために——50代から考えたい「内側の習慣」
50代を過ぎると、
「以前より乾燥が気になるようになった」
「肌の印象が変わってきた」
「髪のツヤやまとまりが気になる」
そんな変化を感じることがあります。
年齢を重ねると、肌や髪だけでなく、
身体全体にも少しずつ変化があらわれます。
そんなとき、つい新しい化粧品を探したり、
外側からのケアを増やしたりしたくなりますよね。
もちろん、スキンケアやヘアケアも大切です。
でも、美容を考えるときには、
「外側のお手入れ」だけではなく、
毎日の食事や睡眠、運動などにも目を向けてみる。
そんな視点も大切なのではないでしょうか。
今回は、その中でも「腸」に目を向けて、毎日の生活を見直すヒントをご紹介します。
◆肌や髪を考えるときこそ、毎日の食事に目を向ける
肌や髪は、私たちの身体の一部です。
身体をつくる材料となる栄養素は、毎日の食事から摂っています。
だからこそ、
「最近、食事のバランスはどうかな?」
「同じものばかり食べていないかな?」
「野菜やたんぱく質など、いろいろな食品を食べられているかな?」
と、普段の食生活を振り返ってみることも大切です。
特定の食品を食べれば肌がきれいになる、という単純な話ではありません。
いろいろな食品を組み合わせて、必要な栄養素をバランスよく摂る。
それが、毎日の身体づくりの基本です。
◆腸も、毎日の身体づくりを考えるうえで大切な場所
腸は、食べ物の消化や栄養素の吸収に関わる器官です。
また、腸内にはさまざまな細菌が存在していて、
食事や生活習慣などとも関係しています。
だからこそ、美容を考えるときにも、
「何を食べるか」だけでなく、「毎日の食生活をどう整えるか」
という視点を持ってみるのもよいでしょう。
たとえば、
- 野菜や果物を取り入れる
- 豆類や穀類など、さまざまな食品を食べる
- 魚や肉、卵、大豆製品などからたんぱく質を摂る
- 発酵食品なども食卓に取り入れてみる
- 食事をゆっくり楽しむ
など。
特別なことを始めなくても、いつもの食卓を少し見直すことから始められます。
◆50代は「足す美容」だけでなく「整える美容」も
50代になると、これまでと同じケアをしていても、
肌や髪について気になることが出てくるかもしれません。
そんなとき、
「もっと高価なものを使わなくては」
と考えるのではなく、
今の自分の生活全体を見直してみる。
これも、美容を考えるひとつの方法です。
食事だけではありません。
睡眠、身体活動、ストレスとの付き合い方、日々の生活リズム。
こうした習慣を含めて、自分の身体をいたわってあげる。
「何かを足す」だけではなく、
「今の生活で無理をしていることはないかな?」
と振り返ることも大切です。
◆「腸活=美容」と決めつけない
腸と美容については、さまざまな研究が行われています。
腸内環境と全身の健康との関係についても研究が進められていますが、
「腸を整えれば肌がきれいになる」
「腸活をすれば髪がツヤツヤになる」
というように、
ひとつの習慣だけで美容上の変化を決めつけることはできません。
肌や髪の状態には、年齢、遺伝、紫外線、睡眠、栄養状態、ホルモンの変化、生活環境など、さまざまな要素が関係しています。
だからこそ、
腸だけを見るのではなく、身体全体を大切にする。
そんな考え方で、美容習慣を見直していきたいと思います。
◆今日の一歩:まずは「食事」を振り返る
今日からできることは、とてもシンプルです。
まずは、今日の食事を思い出してみてください。
野菜は食べたかな?
たんぱく質は摂れたかな?
主食・主菜・副菜をバランスよく組み合わせられたかな?
そして、食事をゆっくり楽しめたかな?
完璧を目指す必要はありません。
できていないところがあったとしても、
「明日はひとつだけ意識してみよう」
くらいで大丈夫です。
50代からの美容は、外側のお手入れだけではなく、
毎日の生活そのものを見つめ直すことから。
肌や髪を大切にするように、
自分の身体そのものも、大切にしてあげる。
そんな美容習慣を、一緒につくっていきましょう。
◆次回予告
次回は、
「腸から美しさを育てる食と発酵の力」
をテーマにお届けします。
発酵食品や食物繊維を含む食品など、
毎日の食卓に取り入れやすい食品について、
無理なく続けられる食習慣という視点からご紹介します。
50代からも、食べることを楽しみながら、自分らしく健やかに。
次回も一緒に考えていきましょう。
