豊かな老後は言葉遣いから【仏教の教え・言葉の力】 | 仏教講師の菊谷隆太が『人生の目的』を親鸞とブッダの言葉で示すブログ

仏教講師の菊谷隆太が『人生の目的』を親鸞とブッダの言葉で示すブログ

『なんで生きているんだろう?』とつぶやきがもれるあなたに、わかりやすく釈迦の答えを示します。無料メール講座が好評です。受講者3000人。深い内容まで切り込みます。

ふだん何をしゃべっているか『口業(口の行い)』は、私たちの運命を決める、大変な力を持つと仏教では説かれます。
舌三寸が人を活かしもし、殺しもする。
言葉の業力の強さを一つの例を通してみてみましょう。



「どうしてこんなことになってしまったんだろう・・」
この人とならやっていける、と好きだったから一緒になった相手なのに、今は一番嫌いで不快な人になっている、というケースは珍しくありません。
自分の人生がうまくいかないのは、結婚相手のせいのように思えてきます。
じゃ、離婚すればいいのに、と思いますが、これも経済事情や子供のことなどあるからできない。それで浮気で気を紛らわせる人も多くなってます。
一番いいのは何かの不慮の事故で死んでくれることか・・と思い詰める人もいます。



そういう親の姿を見て育つ子供も、こんな夫婦になってしまうくらいなら、と結婚に消極的になるようです。



一方とても仲の良い老夫婦を見ると、うらやましさを超え、感動さえ覚えます。



夫婦研究のパイオニアである、ジョン・ゴットマンは、35年に渡って夫婦がすれ違う原因を科学的に分析している研究者です。
3000組の夫婦を分析したところ、すれ違いの原因は会話のパターンにあると言っています。
ゴッドマン曰く、「15分の夫婦間会話を分析するだけで、その夫婦が4年以内に離婚するか85%の確率で予測できますよ」(こわい。。)
日頃の不満を口にしても、喧嘩になる夫婦とならない夫婦がある、とのこと。
その違いこそが、夫婦関係が長続きするか否かの鍵となるそうです。
相手に対する批判を口にするのはまずいパターン。
自分の不安を伝えて援助を乞えば問題ないのに、相手への攻撃を行ってしまう。
批判(攻撃)されれば防御(反撃)するしかない。
協力に向かえなくなります。
しまいには相手を見下す発言をする展開になってしまう
そうなると不毛な口喧嘩・批判・防御・見下しの繰り返しで、お互いを避けるようになります。
ポジティブな言動とネガティブな言動には、五対一という「黄金の比率」があるともいっています。
夫婦のあいだで、ネガティブな言動一回に対して、ポジティブな言動が五回あれば、結婚生活は長続きする可能性が高いといいます。
この比率が一対一に近づくと、夫婦は離婚に至るといっています。