首里城へは那覇市内を走るモノレール終点から徒歩で10分程度。午前中の海と昨日の紫外線の積み重ねで肌が焼けるように痛い中、首里城を目指す。
首里城に関しては、戦争や大学の建設によって、ほぼ取り壊されてしまったこのお城。現在は復元のものが、遺跡の上に建っているような状態。だけど、それでも門は立派なものだった。
地味に段差が異なる階段は、足に負担がかかる事がわかったwでも、立派な石垣に門構え。
正殿周辺についた時にふと感じた事。“北京語を話人が多い”宿にも台湾から語学勉強にきている子がいたし、国際通り周辺にも結構な北京語が飛び交っていた。
これが首里城の正殿。イスラエルのエルサレム、ヨルダンのペトラを見てる分、遺跡というか過去の人造物に対する感動が薄くなっちゃった。
城の中の構造は意外に畳が使われていたり、障子があったりで中国・日本の影響は多少なり受けていたんだなーとその外交術に対して感心した。
ちょうどこの辺りで、大学の後輩“あーいー”から電話がある。あーいーは２つ下の沖縄出身の子で、とっても無邪気で心のとってもキラキラした子。今は大学院を卒業して大学病院でカウンセラーや療法士として活躍している社会人一年生。
あーいー『はいはーい。きくちゃんどこにいるさー。あい、今仕事終わったからさー』
僕『はいさーい。ちょうど首里城を見終わったところ！ここまでどれくらいで来れるかな？』
あーいー『うんと、10分くらいでいけるさー。首里城ね、行くからきくちゃん近くで待ってたらいいさー』
というやり取りを交わして、なんとか無事に５年ぶりの再会。
きっと僕が沖縄に行くよ！！って連絡をした時から、どこに連れて行こうか考えてくれていたんだろうなーと思うくらいにしっかりルートが決まってて。さすが地元っ子と思う事もあったけど、だからこそ沖縄を好きになってもらいたいさーって気持ちがすごく伝わってきた。
そしてまず目指すは北。北谷と書いて“ちゃたん”と読む地域へドライブ。南に広がっていた町並みとはまた異なる広い道路に広い空。どんどん沈んでいく太陽を左手に見ながらあーいーは『あー夕日が沈むねー。これでもあい結構焦ってるよ。きくちゃんに見てほしいさー』って。
まず到着したのが、まるでハワイか！！（行った事はないけどw）と感じてしまうくらいに開放的で、整備されていて欧米人がバスケットをしているビーチ『アラハビーチ』
だいぶ真っ暗で、写真も感度を目一杯上げてギリギリ撮れるくらい。それでもその壮大で美しい景観にはしゃいでいる僕をみて、『これすら見ないで東京に帰ったらさー、きっとまた沖縄に来たいってきくちゃん思わないでしょ？』まさに、そうだ。これからあーいーが見せてくれた沖縄と出会わなければ、すぐにまた来たいとは思わなかった。
貝殻を一生懸命に広いながら、『これいっぱい拾ってさ、ランプの周りにつけたら可愛いんだよ。もって帰ったらいいのにさー』
5年前と比べて、痩せたってすぐに分かるくらい細くなっていたくらいで（前から細かったけど）、その純粋無垢な姿は今も全く変わらずにあった。
あれだけ肌がチリチリと焼ける様に強い日差しのあとに吹く、身体を優しく包み込みそんな痛みまでも一緒に連れ去ってくれる様な優しい風。あーなるほど、これが沖縄か。
それから、北谷アメリカンビレッジという、本当にカルフォルニアに来たんじゃないかと思うくらいの夜遊びゾーンに欧米人が行き交うレストランやバー通り。コアな沖縄の一面をたくさん見る事が出来た。
そして沖縄のアイスと言えばここ！という事で立寄り軽食。
この写真を見てあーいーは『きくちゃんこれどこー？ここー？本当に違う場所かと思ったー！カルフォルニアみたいさー！』といって店員さんを巻き込んではしゃぐw
アイスを食べるあーいー。本当に無邪気で可愛らしい。
あーいー『あいね、ミントが一番好きなんさー。でもこれさー、ミントが強くて鼻がスースーするー。風邪引いてるのに逆効果よね。』
僕『え？？風邪引いてたら鼻の通りが良くなって良いんじゃないの？』
あーいー『もー何にもわかってないんさーきくちゃんはーw』
その後、A&Wへドライブスルー。初めてのA&Wはまさに西海岸と言った感じの広い土地を利用したドライブスルー専門と言っても過言ではない店舗。
あーいー『カーリーフライとオレンジジュースが美味しくてね、食べたらいいよ。きくちゃん甘いの大丈夫だよね？』
そこから那覇市内まで、車のラジオで笑い合い、ツッコんでは笑いw
体調も良くない上、仕事を早く切り上げてきてくれて、こんなわがままに付き合ってくれて。とっても素敵な沖縄を案内してくれて本当にありがとう。『全然足りないから！また来月も来たらいいよー！』って本気で言ってくれて、嬉しくて泣きそうw
さて、あーいーと別れ国際通りからタクシーで待ち合わせの、なんたら交差点までw
急遽沖縄での最後の夜となってしまったので、そこから近くの居酒屋でこの旅初のアルコール”オリオンビール”さとると乾杯。一時間遅刻ごめんなさい。
写真を撮ろうとしていたずらをするさとる。かわいいw
仙台の実家の話や沖縄、旅の話。思い返しながら写真を見て文章を書いていると、あの蒼や透明感、焼き付く日差し。そういった事がまだ実感として沸き上がってくる。
旧友はもちろん、沢山の出会いすれ違った人、NEWSのスタッフの皆様、宿にいてご飯を作ってくれた音楽家のおじさんや、カッコ良い！と色々話してくれた台湾の女の子、来る前からどんな人か楽しみにしてたのよと話してくれた宿のオーナー、そんな出会いの連続が僕が見た沖縄に色々な色彩を与えてくれました。本当にありがとうございました！
そして、ちょっと歩きすぎたから、今度行く時は最初からレンタカーにしようと心に決めた旅でしたw
-おまけ-
色んなシーサー part3
コチラから今回沖縄で僕が撮った写真の全てをご紹介→Facebook