J1の再開が近づいています。中断期間に各カテゴリの振り返りと展望をまとめてきました。最後はサンガについてやっていきます。

 

 

まず、現状の成績を振り返ると24試合を終えて6勝7分け11敗で17位となっています。前回振り返ったのが17試合終了時点でしたので、そこからふたつ順位を上げました。前回時点で勝ち点11だったのが25ですから、単純にかなり積み上がりましたね。ちなみに昨季も中断期間があって、そのときは21試合終了時点で勝ち点23となっています。順位も下から4番めということで昨季並みに戻すことができたといえるんじゃないでしょうか。昨季はここから頑張って夏場に残留まで後一歩といったところまでいくことができました。今季の下との差や降格枠の数を考えると同じようにいかないでしょうけど、夏場の頑張りが残留に向けて大切になってくることは間違いないと思います。

単純に前回の振り返りから試合数×2のペースで勝ち点を稼いでいるわけですが、チームとしての戦いについて考えていきます。相手要因ということを考えると夏場の暑さにより、相手の方が先に足が止まる試合が増えたことが大きいですね。今季、ここまでの試合で大きな課題となっていたガス欠問題については相手もきつい夏場によって解決できた側面があります。もちろん、サンガ側も考えていて、前線からの守備の行き方や目的を明確にできている試合が増えていることが大きいですね。理想はプレスをかけて奪うことです。いつもできたらそんな楽なもんはないですよね。チームとしてセカンドベストは何かということ。前で奪えないんだったら、選択肢を切って、次のラインで奪えばいい。極論、最終ラインにボールが来るときは選択肢が限りなく少ない状態にできるかなんですよね。こうした連動性がかなりみられるようになっていて、ブンデス2位のシュトゥットガルト相手にも一定の手応えを掴んだのではないでしょうか。ただ、課題もこの試合で明確になって、奪うことを主目的としつつ、相手の選択肢を切るディフェンスを体現できるメンバーがまだまだ限定的だということです。特に前線や中盤に頭を使って走れる選手が増えてこないとどうにもならないということです。特に若い選手については相手の強度が落ちて、オープンな展開になったときにしか使えないなというのも感じた試合となりました。

あとはこうした奪い方を明確にしたことで、攻撃にも出やすくなりました。いい守備をして前にうまく出るようになってますし、あと最近レギュラーに定着しているマルコトゥーリオの存在が大きくなっています。ボールが収まりますし、仕掛けられているので、そこを信じて前も人数がかけられますし、ボールを預けることもできるようになりました。信頼が生むカウンターというやつですね。さらにこうしたサッカーの継続性も上がっているのが大きいです。奪うポイントを後ろに定めるのであれば前線以外はステイするとか運動量も無限ではないので、うまくコントロールできるようになっています。あとは交代選手の機能性も上がっているのが大きいですね。90分のマネジメントの精度が格段に上がっていることが結果にも表れています。

ここまで褒めちぎりましたが、それが残り14試合継続できるかが問われています。当然ですが、相手も分析してくるでしょうし。相手がどうというよりかは自分たちにフォーカスしたときにバランスを崩さずに戦いきれるかという不安も大きいですね。それがシュトゥットガルト戦の後半に出たんじゃないでしょうか。いつこういう展開になってもおかしくないという不安はつきまといます。ここまでの戦いを見るとチームとしての設計ミスというより、きちんと勝てるサッカーを設計できる準備はできてなくはなかったんでしょうけど、それを体現できる選手が少なかったというのも大きかったのかもしれません。だからといって勝つための策を施しきれなかった前半の戦いが許されるわけではないんですけど。

 

 

 

先日出した後半戦の日程表を見ていきます。こう見ると再開直後の試合がめちゃくちゃ大切だなと思います。8月後半に上位との対戦もあって、勝つのが難しいなかで最初3試合で結果を出して勢いに乗れるかが鍵となりそうです。きちんと結果を出すとホーム連戦でそこまでプレッシャーを背負わずに戦えることになりますし、まだ残る暑さとも相手は戦わないといけないことになるので、再開直後の試合が大切となりそうです。

9月に入ると嫌なカードが続く印象ですね。マリノスは体制が変わって読みにくいですし、ガンバや神戸は上位。下位との直接対決もありますけど、鳥栖とは3連敗中、いずれも3失点喫してますし、札幌ドームでは未勝利ですからね。ここに残留をかけるといった感じになるのならかなりきついですね。

11月に入るとACL勢と現首位のチームとの対戦。最後はヴェルディとの試合。最後は喜んで終わりたいですね。

 

 

今回はマクロ的な視点でまとめました。

次回は補強など選手にフォーカスしてまとめる予定です。