前回の続きです。各階層に区切って、現状と今後に向けたポイントをまとめてきました。残留争いと最後、総論として前半戦総括をなぞる形にはなると思いますが、まとめて締めることにします。

 

 

まずは順位表です。残りが4チームなのでやや手厚めにまとめていきます。

 

 

残留争い(17~20位)

前回から順位は変わっていません。16位との差も3ポイントとなっています。17位と18位の差が縮まりましたが。ほぼ争いの構図は変わってないんですけど、全体的に勝ち点は積み上がっています。

最下位に沈んでいる群馬はこのなかでいちばん勝ち点が積み上がっていませんが、それでも前半の低水準から考えると改善の兆しが見えます。大型補強を行い、このままでは終わらないという意気込みが見えますね。いかに点をとっていけるかだと思います。

栃木は5試合で7ポイントですから、ペース的には全然悪くありません。いかに中位チームが伸び悩んでいるかなんですよね。ブーストの発動には失敗しましたが、堅実に積み上げられています。失点がワーストとなっているなか、どう立て直せるかですね。

鹿児島は先週時点で3人の補強に成功し、残留に向けてかなりアクセルを踏んでいますね。J2での実績のある選手もいますから、どれだけ戦いの質を上げられるかですね。

最後に水戸。連敗してませんし、失点数が下位のなかで少なめということもあり、いかにバランスよく、あとうまく量産期が築けるかがポイントになりそうです。若い選手が多いなか、ピッチをまとめる選手が来たら面白いんですけど、今のところ夏の補強も若手中心となっています。しかも素材型。これがどう転ぶかです。

 

 

上位争いを考える

最後に総論ということで各争いにおけるポイントをまとめていきます。まずは上位です。

自動昇格については勝ち点80が最低でも必要で、それより上になる可能性もあります。ですから、清水は取りこぼし、他の2チームは勝ち点3をのとり逃しをいかに防いでいくかが問われます。得失点も重要な要素かもしれません。基本的に上がるチームの失点数は1を切るケースがほとんどです。そのなかで清水は失点がかさんでいるので、それがどう出るかですね。夏場に戦力を揃え、最後うまく突っ走ることができるでしょうか。

POについては例年と変わらないペースになると思います。4試合減っていますが、昨季と同水準の勝ち点を目指せるかですね。勝ち上がりを考えるなら、シーズンの締めくくりが重要ですね。いい終わり方をしたチームが最後POを制する傾向がありますから。

 

 

残留争いについて

少しずつ下のチームのペースが上がっているんですけど、そうしたチームが安定的に勝ち点を量産できるかというと難しい部分があるかなと思います。ですから、基本的に必要な勝ち点はゲーム数×1だと考えていいんじゃないでしょうか。最低でも38。できれば40くらいはほしいですね。

あとは戦力補強をうまくやっていけるかですね。監督交代は行いましたから、チームコンセプトを体現できる選手の追加をしていくことでしょう。ひとりでチームを変えられるような選手が出てきたら大きいんですが。

 

 

夏の補強について

まず、現状のインを推察していくと上から下(出番を求めての加入)、あとは同一カテゴリというのが多い印象ですね。個人昇格(J3→J2)は執筆段階だと指折り数えるくらいじゃないでしょうか。これは逆も一緒で、個人昇格(J2→J1)というケースも少なくなっています。というか執筆段階で個人昇格の情報はなし。これからJ1が中断するなかで本格化すると思いますが、今季はそれほど発生しない可能性があります。というのも即戦力を求めるにあたってポジションにもよりますが、個人昇格が有効じゃないケースも増えてきました。あと、チームによっては癖のあるサッカーをしていて、このサッカーなら活きるという選手が移籍をして失敗するというケースがみられるのもあります(主に熊本や藤枝出身選手)。ですから、J2同士の引き抜きというのを警戒すべき対象としていかねばならないのではないでしょうか。今季はこのケースが多くなっています。J2のなかでも資金力に差がありますからね。いわきみたいに育成が主目的と明言しているチームもありますし、実際、いわきが今夏抜かれまくっています。逆に獲得もしているので、プラマイの収支をうまくつけられるといいですね。

 

 

最後に

予想を書くと批判もあるでしょうけど。当たらないと思うので目安として書いておきます。

自動昇格については清水が昨季やらかしているのを見ると失速の可能性も否めません。清水が自動昇格する条件は他の2チームを圧倒することに尽きるんじゃないでしょうか。競ったら他の2チームじゃないでしょうか。

POの鍵はビギナーとなる山口と仙台になると考えています。仙台はJ1経験はあるんですけど。山口は限られた資金のため、引き抜きに遭っていて、しかも仙台から戦力を抜かれました。抜かれても質を維持しながら戦えるかが鍵。できなければ千葉にまくられることになるでしょう。同じく仙台はインがあるものの、危うさもあって、得失点差が0となっています。得点力が限られるのはタレントの問題もあるので仕方ないんですけど、失点を減らしていかねばPOで残るのは難しいんじゃないでしょうか。

両方倒れるとしたら下のチームにもチャンスがありそうですが、どこも得失点差で優位性を築けてないのが気になりますね。PO出場の多い山形あたりにもチャンスはありそうです。

最後に残留争いですが、新戦力がはまれば鹿児島が抜け出しそうかなと思います。あと、栃木も監督の経験量でいうと群を抜いているのでアドバンテージにできるかですね。水戸は戦い方を修正した方がいいと思うんですが。さすがに群馬は厳しいかな。

 

 

いつも4回くらいやってるのを3回にまとめました。

今後のJ2関連の更新は個別(主に監督交代)と全体ではプレビューを予定しています。