前節と比べて得点も入って、サッカーになっていただけに痛すぎる勝ち点1。30年の歴史を考えればデフォなので、メンタル的にショックを受ける方が駄目なんでしょうけど。それでもなおチームを変えたい。そんな心意気が必要なのかもしれません。

 

 

中3日ということでメンバーを入れ替えてきました。左SBには三竿、CBにアピアタウィア、前の構成も変化させてきました。狙いとしては悪くないんですけど、こうした選手たちが主戦で起用されてこなかったなぜがある程度返ってくる部分はありますね。良さも見えましたけど。

今回については守りの部分ですね。前回は攻めの課題を指摘しましたけど。後ろというよりサイドの攻防。誰が悪いというより単純に力不足なのもありますし、そもそもサイドバックもかなり高い位置をとるなかでウイング(シャドー)に上下動がきちんとできる選手を置かなかったこともありますね。そんな人材がほとんどいないんですけど。ベンチでいうと佐藤、あと宮本もその役割ができると思いますけど、宮本をセンターで使うんだったらもうひとり入れとかないと厳しかったと思います。中3日のなかでどれだけ分析できていたかは知りませんが。

後ろの問題としては1点めやられたシーンでしょう。オフサイドを取り損ねてますし、最後まで予測して動けてないですね。単純に跳ね返すだけじゃなくて、いかに次を見越してプレーするか。適切な判断をするか。どんなサッカーをするかとか以前にプロとしてやるんだったら当たり前にやらないといけない頭と目を動かすことができてませんでした。

攻撃というか前線のタスクは基本的に時間をつくるというところですね。ポゼッション率を上げたいわけでもないです。前で時間をつくること、その確実性を上げていかないと厳しいということです。前で時間をつくることができない限り、攻撃にかけられる人数を増やすことはできませんし、ディフェンスラインが休める時間もできませんから。そのなかで、中盤は回収力を上げていかないとこれもまた後ろにとって大変なんですけど。どこかで3点めをとりにいくことができれば理想なんですけど。

 

 

こういう試合を落とすというのはある種サンガらしさですね。落としてはいけない勝ち点を拾い続けることができればどうにかなるシーズンをたくさん見てきたのでこれで感情的になってしまってもどうにもならんということです。

じゃあどうしたらサンガの負の歴史を断ち切ることができるのか。課題のポイントはここじゃないでしょうか。そもそもそういう展開に持ち込まないようにする。理想ではありますが、サッカーってそんなに点が入るわけではないので、常に3点差とかつけて勝とうというのはなかなかに難しい課題です。だからこそ、どうやって少ない点差を逃げきる、逆にイーブンの展開をどう勝利に結びつける、負けを勝ち点につなげるのか。サッカーの中身はさておきチョウキジェ体制において特に初年はこれに拘ってきたはずです。だから、勝ち点を拾うことができたわけです。残念ながら元のサンガに戻ってしまったようです。こうなってしまうと現体制を続けるべきなのか揺らぐポイントだと思っています。もちろん、フリーの人材ができる可能性は低いんですけど。勝たせることができる人間であれば曰くつきであっても請われるからです。それだけサッカーを構築することより、チームを勝たせることが難しいことだと分かります。

選手の質の問題にも向き合っていかねばならないんですけどね。そこを無視してできてないとだけ監督に責任を押しつけるのも違う話ではあるんですが、最後の詰めの部分はチームに宿る部分で、そこを変えるべく彼に託したと思ってるので。

 

 

6月終わりで勝ち点20に乗せられるんだったら、残留争いに加われるという淡い期待もありましたが、この2試合の体たらくで残念ながらそこに届かないことは確定しました。次も6ポイントマッチとなります。こういうときに湘南とやって勝った記憶がないや。今回の柏にも勝った記憶がないので、それから考えるとよくやったという気分にはなるかもしれませんけど。気分はどうでもよくて、こっからは結果で判断される部分になってくるので。