内容については19節時点で書いていますので、20節の試合については反映できていませんのであしからず。

前回までのJ1各チームおおよそではありますが、前半戦の総括を終えました。後半戦に向けての展望をまとめて、前半戦の振り返り最後とします。

 

 

上位争いの行方

まず、首位に立った町田ですけど、どれだけ粘れるかでしょう。昨季、神戸がJ1を初めて制しました。経験のないチームがタイトルを獲るには勢いが重要です。くれぐれも逆転とか考えない方がいいです。町田が制する条件としては夏の終わりまで首位をキープ、あとはライバルの自滅である程度差がついたら可能でしょう。鹿島とガンバは終盤までこの水準ならチームとして経験があるので、タイトルに近づけるんじゃないでしょうか。

 

 

残留争いの行方

近年、夏場である程度決まったかなと思っていたら、そうでもなかったというシーズンが続いています。降格圏にいる湘南が脱出して、ちょっと上にいるチームが危機に瀕する。そんなシーズンとなっていましたが、今季も繰り返しになる可能性がありそうです。もちろん、湘南は課題となっている守備の課題に向き合えるかがポイント。できなければ巻き返せないでしょう。

下2チームは前半ながらかなり厳しいと考えています。監督交代したところで戦力バランスが悪くて、悪化する可能性が高いからです。違約金払って、リスク冒して、選手補強費用を減らすという三重苦になりかねないと考えています。スマートに動けるかでしょうね。夏の終わりあたりまでの明確に負けないチームづくりができているか。それができていなければどうしようもないですね。いい守備をすることが攻撃のスタートとなる要素が強いなかで、いい守備ができていなければどうしようもないですから。来季を見据えて、今の横浜FCみたいにいい流れを構築すること。降格しようがするまいが(こういう考えをすること自体批判を受けそうですが)後半戦の戦いは重要だと考えています。

 

 

一喜一憂せよ でも最後に笑え

Jリーグの野々村チェアマンによるとJリーグを世界一のリーグにする。そのために改革を行っていくとのことですが、いろんな定義があるなかで、世界トップって可能なんでしょうか。そこから議論を進めていかねばなりません。というのも選手に払われるお金もチームのバジェットも世界トップのクラブと比べるとトップレベルのクラブであろうとかなわないという実情があります。資金的には無理。レベルとしてもヨーロッパであればチャンピオンズリーグというリーグ以外にもトップレベルを争う戦いがあります。ACLがあるものの、東西分離ですし、西側は資金があるものの、年金リーグ(ベテラン選手の資金稼ぎの意味合いが強い)のイメージが拭えません。ACLのルールが変わるとはいえ、西同士、東同士の戦いが中心になるのはそんなに変わらないでしょう。かといって近隣のリーグのレベルアップが著しいかというとそうでもないなか、リーグレベルのトップ化というのも難しいです。

競争環境(リーグは確かに優勝を争えるクラブが多いのは魅力ですが、大陸別選手権に目をやると・・・)と資金力についてトップを目指すといっても難しいわけですよ。だから、みんなヨーロッパを目指す。上位チームであっても選手は抜かれるし、その穴は下にいるクラブから埋められるという選択肢も多くなっています。引き抜きに各チーム怯える夏でもあります。

ただし、これをチャンスと見て、補強できるのも夏です。効果的な補強を各チーム期待・・・といきたいんですが、現実的に夏の補強がはまるかというと難しいのも事実としてあります。秋春でやってきた選手はオフがないなかで夏以降戦うことになるのでコンディショニングが難しいこともあります。何より、キャンプを経ずに即チームにフィットさせるというのも難しいです。外国人ガチャならそのリスク承知ではあるんですけど、意外と日本人、特に個人昇格の選手が最近フィットしきらないケースも出ています。結局、元のカテゴリに逆戻りということもあります。出戻れるチームがあるならラッキーなんですが、市場価値が上がりすぎてできない選手もいますし。

上位チームの個人昇格を含めた引き抜きの目的は即戦力をフィットさせるというより投資的な意味合いをもたせるという考えでいいのかなと考えています。外れたら放出になると思いますが。ただし、下位チームはこれをやってる暇はないなか、最適解を掴めるかですね。結局、残れてるチームは即戦力をフィットさせてるんですよ。課題をあぶりだし、そこにフィットする選手を獲得したわけです。できれば国内でそれをやりたいんですよね。というのも短期間でJリーグにフィットすることとチームスタイルにフィットするのが難しいからです。どちらかが早めにクリアできれば即戦力になりやすいわけです。

 

 

後半戦がどんどん進んでいくことになりますが、今夏も中断があるので、その段階で再度状況をチェックできたらと考えています。夏の補強、第一段階は中断期間までに出てくるでしょうし、早ければ成果も出ているかもしれないからです。

経験のないチームはいかに逃げきるか、経験のあるチームの追い上げをかわせるかだと思います。この経験がかなり重要になってくるということを昨季は書いたんですが、今回は省略したので付け加えておきます。