前回の続きです。今回も引き続き、各階層ごとに区切って全チームというわけにはいきませんが、ざっくりと状況をまとめていきます。

 

 

前回と同じ順位表を貼っていきます。前回は自動昇格圏を争うトップ3について見ていきました。それ以降の争いを見ていきます。

 

 

PO圏の確保へ(4~7位)

現状、勝ち点30以上のチームがPOに近いチームと考えられるんじゃないでしょうか。横浜FCはひとつ抜けているというのが分かると思います。かといって自動昇格圏争いに加われるかと考えるのは難しいところではありますが。

まず、仙台が昨季までの不振を払う成績を残しています。戦力のレベルだけでいうとJ2でも上位を争えるチームですから、ここにいて当然といえる出来でしょう。いかに監督が重要かが分かると思います。ただ、同じように巨大戦力といえる岡山が6位というのは不満が残るところではないでしょうか。昨季も結局のところPO圏外となっていて、今季繰り返すようだと厳しいです。というのもチームとしても市民型クラブは今後苦しくなるので早くJ1にという目標を掲げながら足踏みが続いていますからです。千葉は千葉ですね。後半巻き返すでしょうけど。

このなかで特異といえるのが山口でしょう。昨季まで下位、残留争いがデフォだったチームが浮上しています。今のところ志垣監督招聘は大正解だったということになります。

 

 

逆転で狙うPO(8~12位)

ここからは区切るのが難しいんですが、13位以下のチームは毛色が違うので別途扱うとして、PO争いから少し離れたチーム前半をやっていきます。

山口と同じように上位争いをしたことがないチームとしてはいわきが目立ちます。昨季後半はJ2でも普通に戦えていたことを考えるとこれくらいはできるでしょう。育成型クラブとしての地位を築くとともに色気(J1争い~J1へ)を出せるかですね。J2復帰組ではありますが愛媛も現状は残留争いからは離れている状態。力不足が露呈する試合もありますが、2度めのPOも狙えるんじゃないでしょうか。

藤枝はなんやかんや上がってきましたね。サッカーの質で勝負できるのは強みですね。万年中位の秋田はここからどうなっていくかですね。

各層に残念パターンのチームが必ずいて、大分がここだと該当するかなと思います。カタノサッカー復活だけではどうにもならんということですね。

 

 

残念な状況が続く元J1組(13~15位)

ボトムハーフ、残留争いからは抜け出せそうなチームなんですが、本来であればもっと上にいるはずだったチームです。

特に甲府はACL後半を想定して、早めに仕上げてきましたが、そこから失速している状況です。戦力は巨大ですが、成績が伴ってない以上、解体の危険性があります。外国籍選手は年齢的に抜かれにくいとは思いますが。

山形も今季が集大成のはずが、ここにいるのは意外でしょう。仙台から選手を引き抜き、東北盟主の座を奪おうとしたらこの結果になっています。

そして、序盤戦揉めに揉めた徳島ですが、最悪の事態からを免れることはできそうですね。今季はそれだけ。とはいえ、岡田強化部長を失ったダメージを考えるとチームの成績より、組織の再建が重要となってきます。

 

 

残留争い(16~20位)

ここからは現実的に残留争いからいかに脱するかが問われるチームとなってきます。

そのなかで毛色が違うのが熊本ですね。勝ち点的にも安全圏ではありませんが、ピンチの度合いは少ないです。しかし、泥沼にはまれば抜け出せないのが大木サッカーであり、その危険性も考慮して、ここに入っています。唯一この層のなかでは監督交代を行ってないチームなので、ブレずに結果を求められるかですね。内容を問うよりやるべきことがあるはずです。

鹿児島は思うように勝ててません。監督を替えましたけど、戦力的な厳しさがあるので、いい補強ができるかでしょうね。

そして、北関東3チーム。いずれも監督交代を行いましたが、水戸を除いて浮上のきっかけを掴めていません。おそらくは戦力的な部分における不足が原因でしょう。水戸は若い選手が多すぎてバランスが悪いので、うまくリーダーシップのとれる選手が必要じゃないでしょうか。栃木、群馬ともにどこから手をつけたらいいのか状態でしょう。もう監督交代というカードを切りましたので、補強で成果を出すかです。特に群馬は勝ち点30を18試合で稼がないと残留の可能性がないので、J2で戦える体制の構築が重要となってきます。

 

 

階層ごとのコメントをまとめられたので引き続き、最後の展望といきます。

 

 

夏の補強

各チームビビるのが、夏の個人昇格でしょう。正直なところ、個人昇格はそこまで即戦力となるケースは多くありません。どちらかというと来季に向けた投資という意味合いになるチームも多いです。即戦力として求められるレベルとなるとJ2で抜きんでた結果を出している選手でしょう。そうした選手を擁しておきながら昇格可能性を下げているチームは脅威に晒されることになるでしょう。もちろん、ターゲットは日本だけではありません。海外もです。

逆に個人昇格させるのもまた正解です。特に戦力が足りていないチームは即戦力をどう求めるかが問われます。

 

 

最後に 夏を制するものがJ2を制す

夏を乗りきったチームが最終的に笑えるということです。昨季昇格したチームはそうでした。夏場はきついです。暑いし、本来のサッカーはできなくなります。それでも勝ち点を稼げるかが問われる部分です。あと、補強を含めた戦力の整備が重要です。

J3もそこが開けている状況を考えると、J2だけではありませんが、上も下も争いがあって大変なリーグです。今季最後に笑っているチームはどこでしょうか。

 

 

いつも3~4回に分けて書いていることを2回にすることができました。書かないといけないことが詰まっているのでよかったです。その分、内容は薄くなりましたが。

J2は昨季までと比べると扱いも少なくなりますが、終盤戦の争いはきちんとまとめようと思っているので、それまでに大勢が決まらないことを祈ります。当該チームとしてはいい要素は決まった方がいいんでしょうけど。