中3日での試合でした。結果はお分かりのとおり。最近の試合はそうなるわなという感想しかないです。守れてないので、どうにもなりませんし、攻撃陣も一発めがけてチャンスはつくれるものの、それ止まりという結果に終わってますから。今回も3連戦ということで初戦がベスト、最後はもっと酷いことになるんだろうなと予想しています。

 

 

メンバーを見る限り、守ってきましたね。というより、ウイングの人材が明らかに足りてないので、中盤から人を借りてこないと維持できない状況だと思います。使われてない選手は強度の部分でかなり厳しくて、ベンチに入ったメンバーも然りといった感じでしょうか。別にサンガが求めてる気陣ではありませんよ。J1で戦うんだったらこれくらいの強度で戦わないと厳しいというレベルがあると思うんですが、それに照らし合わせても足りてない選手がいると考えられます。できれば、サンガの場合、技術を走力と強度でカバーしているわけですから、その水準より上のレベルが求められるんですが。

これが奏功したのも前半の途中って、前回と一緒ですね。かく戦うというのはきちんと準備しているんですけど、それでおしまいというわけです。次のプランが組み立てられてない、もしくは組み立てていても実行力がないのどちらかでしょうか。前半30分でおしまいという試合が多すぎますね。そこで2点とっても勝てる保証がないんですから、90分のマネジメントをきちんとしていかねばどうにもなりませんよ。

 

 

戦術(マクロ)の部分よりミクロの部分をどうにかしないと、今後どれだけ素晴らしい戦術が来ようともタスク遂行の部分で問題が出てきてしまうなと思います。J1初年でも問いましたけど、何のためのプレスで、どういう目的があって、どこでボールを奪いきるのかということ。ベストは考えていると思います。セカンドベスト、サードベストはどうなってるのという話です。ここが頭に入っていないので、結果的に相手の中盤のスペースを空けさせる道具にしかなってないというわけです。奪えなくても選択肢を消していくというわけですね。選択肢が消えないことで後ろが晒されてしまいます。ここで耐えることのできるチームというのはなかなか難しいです。しかも、後ろで耐えたいくせにハイラインというのもまた苦しめる要因になります。プレスの目的の明確化ということが大切です。

ただし、攻撃陣の特性を考えたときに、ローブロック・ロングカウンターを選択するというのも間違いなんですよね。カトQの話題がちょっと出たので思い出したんですが、ロングカウンター下手くそ問題というのがあります。基本的にロングカウンターは起点をつくって運ぶのがうまい選手がいないと成立しません。カトQ終期になってしまったのが、この部分の弱体化(具体的には渡邉大剛の長期離脱とパウリーニョの移籍)にあります。ボールを動かすのがうまいチームであってもロングカウンターの質は高いです。ここ数年は外国籍FWにそこを投げていたんですが、投げられる選手がいないことで耐えるというのがしにくくなっているのもあります。そこで攻撃の起点(ボール奪取ポイント)を前にするというのを大木以降中心にしてきたんですが、結局のところ、ロングカウンターができないという課題も大きくなっているんですよね。遅攻で点取れたらそれは理想なんですけど、はっきり言うとそれが安定してできるのは不可能に近いので、いけるときに速く攻められる形は考えておかねばなりません。だから前線の補強は必要だと考えています、ただし運べる選手が前にいるだけでロングカウンターは成立するわけではなくて起点をつくれる選手(ポストプレー)も必要です。2009年というのは攻撃面では転換期だったわけで、起点をつくれる選手の稼働率も落ちたシーズンでした。

あと守備面で基本的なところになるんですけど、首振りと声掛けですよ。状況判断が甘いので、ゴール前に人数が揃っていてもやられるケースが多すぎます。

どんなサッカーをやるとか関係なく、できて当たり前のことがいかにできてないかが分かると思います。自分たちのサッカーなるものに凝り固まる前にスタンダードを見直しましょう。

 

 

中3日で試合が続きます。おそらくは不調の広島に手当てをしてあげるんだろうなと思ってますけど。相手を見て、きちんと90分タスク遂行し、やるべきことをやる。言葉だけでは何ら難しいことは書かずに締めます。