土曜日、私は11時プレイボールの試合に尼崎にいったわけですが、その道中、嵯峨野線でサンガユニを着た人、阪急でサンガユニを着た人、大阪からJRに再度乗ったわけですが、そこでも乗り換えるサンガユニを着た人を見かけました。朝からご苦労様でした。ゴール裏がこの成績なのに完売となりその念が通じたかのような勝利だったのではないでしょうか。

 

 

今回のメンバーですが、サプライズでしたが3バックかと思いきや、特段変更なしの4バックでした。今回のポイントはここだったんじゃないでしょうか。というのも先週は飛び飛び、しかも継続中ではありますが、振り返りを行っているなかで、クロス対応が拙いということを指摘していました。主因はサイドの裏をとられることでセンターバックがつり出され、枚数が減った真ん中で仕留められるというパターンでした。特に左サイドでの弱さを指摘していて、その原因は守備範囲が広い麻田が真ん中からいなくなればカバー能力が格段に下がることも理由としてあるということ。その対策として麻田を左サイドバックに、中央には先日120分戦った松田佳大とアピアタウィアを組ませることにしました。個人的にはこれが正解だったかなと思います。もちろん、こちらのプラン通りに戦えていた時間はそんなに多くありませんでした。むしろ耐える展開となり、そのなかで崩れなかったのがいざとなれば変則5バックにできるこの形だったと思います。守りを成立させるのに可変というのは結構重要で、ゾーンだろうとマンツーだろうと立ち位置を微修正できる方が戦いの幅が広がっていいんじゃないかと考えている立場です。このチームが2022年序盤の劣勢を耐えられたのは可変が大きかったと考えています。あと、何気に左にいる麻田の攻撃面での貢献は実は高くなることもあるので、できれば継続してほしいと考えています。

もうひとつ大きかったのがベンチメンバーです。特にサブキーパー。序列通りに入れるのがセオリーではありますが、セカンドキーパーは出場可能性はかなり低いです。そのなかでできることってピッチ外から声を出すとかになってきます。FC大阪に移籍しましたけど山田晃士(元群馬)はこの部分を買われてベンチ入りしてたともいわれています。そうしたタスクをこなすという点で太田は最適だったと思います。ピッチに入れば細かいコーチングで未然に防ぐディフェンスができる選手ですけど、ピッチ外にいても存在感の大きい選手です。2021年だと清水がやっていて、彼がピッチに立ちだすと太田に役割が回ってきました。彼がMVPだったという監督の発言は伊達ではないということです。そこに怪我から戻ってきた鈴木義宜がいたのも大きいです。というのも彼の守備能力、コーチングがかなり鍵になってくるなというのを公開TMを見て思いました。ここまでしっかり喋る感じの選手もなかなか見ないからです。ピッチに立てばそれ相応に仕事ができると期待しています。

声出しとバランスですね。基本的なことではありますけど、あれだけ守備に追われながら最後やらせなかったのはキーパーの奮闘だけではないところにも着目していくべきでしょう。

 

 

3連敗も覚悟したGWの3連戦ですが、粘りの勝利で最悪の事態を回避することができました。これをまぐれに終わらせるか否かは次以降にかかってきます。

第2ラウンドはFC東京戦です。こちらも大の苦手としている味スタでの試合となります。保持からどちらかというと速攻を重視したスタイルにしたことで成績は持ち直しつつあります。かなり難しい試合になりますが、最後の試合に負荷をかけないためにも勝ち点1でもいいから持ち帰るという低い目標ではありますけど、負けて帰ってこないことを祈っています。