アイントラハトフランクフルトは長谷部誠の今季限りでの引退を発表しました。40歳を超えなお、ヨーロッパの一線で活躍してきましたが、今季限りでピッチに別れを告げることとなりました。

 

 

長谷部は日本代表キャプテンとしても長きにわたってプレーしました。特に2010年のW杯前にそれまでゲームキャプテンだった中澤佑二が降りることになり、急遽指名され、その後代表引退までキャプテンを務めあげました。2010・2018大会のGL突破にも大きく貢献。

ブンデスリーガにおいても08-09シーズン、当時はヴォルフスブルクに所属していたときですが、優勝メンバーとなっています。国内外で様々なタイトルを獲得するなど、名をあげただけでなく、ボランチやセンターバックなどを務めあげ、チームの心臓として実も残した選手となりました。

プロ入り前はそんなに有名な選手ではなかったそうです。浦和に加入するとメキメキと頭角を現し、一気にヨーロッパまで上り詰めました。そこでの仕事ぶりもかなり評価され、なかなか高齢では評価されにくいヨーロッパでプレーを続けてきました。さすがに今季の出場数は限定的でしたが、もはやプレーヤー以外での評価も高く、将来の幹部入りが確約されるほどでした。

先述のとおり基本ポジションはボランチですが、プロ入り当時はトップ下の選手でした。その後はセンターバック、あと右サイドでの起用にも対応することもありました。何より、スクランブルでゴールキーパーをやることもあるなど、戦術理解度の高さが売りの選手でしたね。日本人が今や世界トップレベルのチームにいることが当たり前になってきましたが、おそらくその前の日本人の応酬での活躍を引っ張った選手のひとりでしょう。

 

 

今年に入り、元代表プレーヤーの引退発表が相次いでいます。先日は岡崎慎司と松井大輔の引退について扱いましたが、J関連でいうと遠藤保仁も昨季限りでの引退を今年発表してますし、代表を支えた選手が現役からどんどんいなくなっています。

しかも、彼らは私より10も離れていない、私がサッカーを見て、それなりの知見を備えた段階に大きく活躍した選手なんですよ。身近というのもちょっと違うのかもしれませんけど。

これから活躍していく選手は基本的に年下の選手になっていきます。自分も年を取りましたね。

 

 

長谷部の場合、フランクフルトにおいて幹部入りが待望されているので、ここからがスタートでもあります。どんな仕事をやっていくんでしょうか。選手としてだけではない価値を放つことも期待しています。

まずは現役お疲れ様でした。