さて、日曜日の観戦記をまとめていきます。ゲームレビューと観戦記、あと追加という3構成でやろうと考えています。

最初はゲームの振り返りからです。

 

 

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最初の試合です。競り合う展開となりましたが、きっちりトヨタがやりきっての勝利となりました。

先制点を奪ったSGでしたが、ランナーを置いて併殺とかエラーとか隙の多さで差がありましたね。ヒットが2~3本続いたり、ランナー置いてホームランなんていう可能性はそんなにあるわけではないので、丁寧にやることが重要になってきます。6回の2失点は最終的にホームランでしたけど、先頭バッターを出して、バッテリーエラーとバントでランナー3塁に進められたことでバッターとしてはプレッシャーのかからないところで打たせてしまいましたからね。2アウトにしても8・9番が当たっていたので、追加点が入っていた可能性はありました。1点勝負に対する細かい拘りとか、突き詰めていかないとレベルが上がるPOで勝ち上がるのは難しいです。

トヨタとしてはリーグレベルからして大味な試合が増えるなか、緊迫した試合でも勝ちきれるのを示した結果となりました。先制された直後に取り返せたのがよかったです。その後もかなりチャンスはありましたが、うまく凌がれました。とはいえ、6回の得点は相手の反撃ムードを沈めることを考えると大きかったです。左打者はほとんど足が使える選手で、強肩捕手相手でも、脅威になってましたね。後藤希友はDPのみでの出場となりましたが、2本のヒットを放ち、他の打者を差し置いて起用する意味はありましたね。昨季と比べると登録選手が少なく、特に外野と投手は各選手への負担は重めになりそうですが、戦力不足は感じませんね。今回はスタメンで完結させた試合でしたけど。これはSGにも言えることなんですけど、レベルが上がってもなお使える選手を増やしていくことが重要です。

今回、投手はいずれも完投となりました。サンダーコックはリーグ戦で初黒星、ファライモは初失点となりました。昨秋から来日した投手2人ですが、今季1年間投げていくなかで良さと課題も見えた試合だったと思います。対上位でも投げる機会が昨季以上に増えると思うので、慎重に投げなければいけないシーンでどれだけ質を上げられるかですね。

 

 

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2試合めです。最終的に大差のつく試合となりました。

タカギとすれば6回の集中打がすべてとなりました。左打者の多いタカギに対し、日本精工が左投手にスイッチするとそこから打者一巡の猛攻で、大量得点となりました。1イニング8点。トータルで見ればヒット本数が少ないので、日本精工の投手陣の制球力に課題が残った試合でもありました。スコアボード映し出してますけど、タカギは6~7回にめちゃくちゃメンバーを替えて、このメンバーが正解ではありません。今季もタカギの打線はツボにはまれば怖いなという印象づける試合となりました。いかに昨日の後藤希友のピッチングがすごかったかが分かると思います。

日本精工としては制球に苦しむ今村から丁寧に攻めることができませんでした。4回までヒットなし。5回にヒット2本打ちましたが、3塁でアウトと、離塁アウトでランナーなしで終了となりました。私の記憶が正しければ残塁がひとつだったと思います。昨季の課題としてシーズンプレビューに書いていた粗さ、雑さをいかに減らせるかという課題に向き合っていかねばなりません。

投手陣についても振り返ります(追加でも触れていくので軽くですが)。タカギは今村―金田につなぎました。ヒロインでも語ってましたが、そこまで制球が良くないなか、うまく凌ぐという試合でしたね。相手に助けられましたね。金田は最後にホームランを打たれましたけど、それ以外の内容はよかったので、今季は3番手の地位をしっかり固めていきたいところ。固めるというより信頼される起用機会を増やしたいですね。日本精工は昨季までリリーフをやっていた後藤が先発でした。5回までよく頑張っていましたし、6回もランナーをためていたとはいえ、あのタイミングで交代させて良かったのかという疑問は残ります。結果的に次投げた石原(高・大と後藤の後輩にあたります)が炎上させてしまいました。昨日、同じくルーキー左腕の鈴木が相手の勢いを沈めただけに対照的なデビューとなりましたね。3番手で投げた山田も止められず、ようやく生還しようとするランナーを本塁で刺して6回を終えましたが。ただ、山田という投手がすごいのはこのイニングの制球難を忘れるかのように7イニングめは完璧に抑えるんですから。

 

 

この結果、このラウンドで戦った4チームはトヨタが2連勝、タカギとSGが1勝1敗、日本精工が2連敗というスタートとなりました。昨季の序列通りですね。

開幕節ということでこれまでいくつかオープン戦を実施してきましたが、そこではまだ見えていない部分が一気に見えてきたかなと思います。特に外国籍選手のいるチームなんかはその選手のコンディション(そもそも来日のタイミングもあります)が整いきってないので、チーム力を計るのは早計でもあります。本番モードになった各チームの出来を知る開幕節となりました。