もはや日曜日のソフトボール観戦が憂さ晴らしになるような試合になりましたね。史上最強という上だけを見ずに、現実を見ていきましょうという結果に終わったのではないでしょうか。

 

 

試合トータルとしては終盤の失点で負け。それまでもピンチが多くて、守りきれたらラッキーという試合でした。現実的には守りきれなかった以上に、得点できるチャンスをほとんどつくれなかったことが問題かなと感じました。チャンスをつくるというのは決して点をとるだけではなくて、前での時間をつくることにもつながるんですけど、それさえもかないませんでした。後ろでの時間をつくればつくるほど今のチームであれば失点リスクが上がるだけ(普通はそうなんですけど)なので、攻撃面でどうにかしてほしかったですね。

ひとつめがカウンターの質があまりにも低いということです。奪ってからいかにボールを運ぶかというところ。昨季序盤にはよどみなきカウンターが成立しているとかいう表現をしましたけど、そういうシーンが少ないです。基本的に奪うことをフォーカスして練習しているようですけど、そこからどう前に出ていくのか。おそらくは個人の質になってくると思うんですよね。というのも前に出る勇気がなければ人数はかけられませんから。その勇気はどこから生まれるかというと前に出て大丈夫だという信頼だと思います。おそらくはJ1のチームのボールを動かす質の高さに驚かされてる3年間でしたけど、いちばん差があるなと感じているのがこの部分でもあります。点がとれるチームは速くて、カウンターで点をとれるチームだなというところ。本気でJ1にアタックしていくにはカウンターの質をどうにかしていかないと。というよりあまりにも精度が低くて困っているわけですけど。

もうひとつがセットプレー。特にこの試合は谷内田が先発に入って武器にしないといけないんですけど、あまりにも無力だったと感じました。この試合から下手したら1ヶ月ほど川崎がいないわけですけど、隠し玉にしていたんじゃないかと思うほどなんですよね。何をしてくるのか、何ができるのか。もちろん、昨季の状況からしていい状態を出せれば通用する選手なんですけど。流れの中から特に前半はいいプレーがいくつかあったんですけど、セットプレーのキッカーとしては跳ね返されて、セカンドを拾えずカウンターの起点になってしまうことが多いなと感じました。それも前への出力を下げてしまいますからね。ほとんどゾーンの餌食になっていて、跳ね返しもほぼつながれているわけですから。

攻撃としては武器となるものがほとんどなかったので、もはや後半なんかはサンドバッグにならざるを得ないですね。ガス欠というよりかは前で何もできず、球にボールが入ってもファールで切り替わるシーンがほとんどでしたね。攻撃も守備もですけど、チームとしていらないファールが多いという課題ですね。すべてのファールが悪ではない。この考えは忘れないでほしいです。ただ、流れを渡すことにもなるのでここは止めては駄目というのはきちんと考えていかないといけません。

 

 

これで降格圏に沈むこととなりました。監督交代するのであればのタイミングは来週の結果を受けてまとめることにしますけど、ちょっと雲行きが怪しいです。メンバーが揃わないにしてもあまりにうまくいかなさすぎですから。戦力的に今回みたいに前線でのパワーが足りないというのは今季のメンバーだと考えられることですから、強化部の判断の問題もあります。

ただ、史上最高の成績を目指すとか、前半30分で圧倒するとかいう言葉に捉われすぎない方がいいということをそろそろ考えてほしいです。90分トータルのマネジメントでラッキーもあって泥臭く勝つ。これでいいわけですよ。残念ながら、それができていないので、こういう結果に終わっているわけです。ここからルヴァンを含めたGWの連戦も始まっていきます。

 

 

次節は新潟と対戦します。そんなに状態がよくない新潟ですけど、ここでヤバいとさすがに擁護できなくなりますので、目を覚まして現実を見ようとだけアドバイスをしておきます。