JDリーグシーズンプレビューの後半です。

今季もホームゲームでお世話になる2チームのシーズンプレビューをやっていきます。

今季の開幕戦は両チームの対戦からスタートします。いきなりのダービーとなりますので、注目していきたいところですね。

 

 

日本精工ブレイブベアリーズ

昨季はわずか3勝で最下位に終わりました。7人が抜け、7人が加入しました。20人いますからチームの4割近くが新加入選手となります。

昨季の課題としては失点の多さでしょう。失点数がリーグワーストでした。主に山田(もしくは小栗)が先発し、後藤がリリーフを担当するパターンが多かったんですが、奏功した試合は少なめです。どちらかが頑張ってもどちらかが悪いという試合が多く、かみ合いませんでしたね。投手の出来が今季の命運を握ると考えていいんじゃないでしょうか。それを意識してか、新加入選手のうち3人が投手、しかも2人が左腕のピッチャーとなります。新卒で活躍するのは難しいんですけど、現状の投手争いを高めていけるような活躍が期待されます。

打撃陣ですが、セカンド・サード・レフトのレギュラーが抜けました。チーム打率が2割ちょっとのなかで、規定打席到達かつ2割以上打っていた選手で、黒木はチーム2位の打率、高原も3割打てる実力のあった選手でした。内野手については2人の新卒選手が加入しましたが、おそらくはいきなりレギュラー格として出場することになるのではないでしょうか。松尾はファースト本職で、内野全般守れますけど、今季はマネージャー業務もあり、守備のバックアップとして考えるのが妥当で、岡本は二遊間守れる(はず※昨季未出場のため断定はできません)んですが、オープン戦では外野手で出ている情報を見かけましたので。できればキャプテンの沢を守備負担や慣れのことを考えてサードに戻したいんですけど、そうもいかない陣容となりそうです。

外野については昨季後半4番を打った弓納持と移籍加入の宇野が軸で、あとひと枠を他の選手で争う形になるでしょうか。足、小技という点で高卒2年めの幸内と予想しています。

東海理化とは同じ勝率でしたが、直接対決の負け越しにより最下位となりました。最下位脱出がノルマとなるシーズンです。前述のとおり、失点をいかに減らしていけるかが問われます。まずは守備面を鍛え、いらない失点を防いでいくか。もうひとつ打撃についてはつなぐ意識ですね。四球とバントが少なく、三振が他のチームと比べても多いんです。試合を見ていると、雑だなと思うシーンもありました。細かな意識を変えるだけでもチームは大きく変わるんじゃないでしょうか。いやだなと思わせるプレーを増やしましょう。

 

 

SGホールディングスギャラクシースターズ

2シーズン連続で3位、POはいずれも初戦敗退となりました。選手の状態が上がっているなかでPOを迎え、これ以上ない状況ではありましたが、一昨季を超えられなかった昨季。チームの目標設定をダイヤモンドシリーズ進出から日本一へ上方修正しました。当たり前ですが、POにいるチームはここを狙っているわけです。

西地区トップ2と比べると失点数は多め。オリンピックでメダルを争うレベルのエースがいるわけですから、量でごまかさないといけない部分です。ベテランに差し掛かっているエース・パーナビーの負担軽減が鍵になるかと思います。昨秋に加入したサンダーコックは1年戦うため上位チームとの対戦が昨季より増えると思いますが、そこで信頼を勝ち取れるかですね。あと、丹羽の引退で勝利投手経験のある日本人投手がいなくなったので、奮起することも期待したいところ。今季は3連戦も3つあるので、2年め新井とルーキーの永井は一定数出番があると思われます。三原(おそらくは打撃要員中心に計算されてそう)と菅原は4シーズンめということで勝負の1年となりそうです。

打撃陣はサードとライトのレギュラーが引退しましたが、他は軒並み残りました。昨季はレギュラー固定気味でしたが、抜けたところのポジション争いは激しくなりそうです。新キャプテンとしては移籍加入2年めの二見が抜擢となりました。おそらくはサードのレギュラー候補になりそうですが、若手2人(森田、川原)とそこまで大差はないかもしれません。

外野については中村の抜けたライトには太陽誘電のレギュラーだった木下が有力でしょう。レフトも昨季出番の多かった小暮の序列が高そうです。ここに2年めの2人(白石、相澤)と2021年以来の現役復帰となる望月やピアンカステリ(キャッチャー起用が増えると思いますが、外野の練習も普通にしてるようです)も控えているので、層は厚めです。

上位との差を考えると1点勝負になったときの戦いになると考えています。トップピッチャーに対しても打てる打撃陣、苦しい展開でも守りきる投手・守備陣。大まかに打つ・投げるだけではないところの質をいかに上げていけるかですね。昨季5月の太陽が丘の試合、最後エスコベドからポーターがサヨナラホームランを打って勝った試合。これが初ヒットでもありました。最悪のグラウンドコンディションのなかでしたが、世界トップレベルの試合とはこれだというのを見せられました。相手が上位であってもゲームをつくり、ゲームを決める。こういう選手がもっと出てこないと、ベテラン依存からは抜け出せません。核を担う選手の台頭が期待されます。今季は代表候補に移籍加入2年めの中川に加え、山本が選ばれました。チームとして底上げができているだけにベテラン選手みたいに大事な試合で活躍して勝ちに導く選手が出てくることを期待しています。それが世代交代というものです。

 

 

両チームの今季に対する期待をまとめてみました。開幕節は日曜日に参戦する予定です。早くチケット買わないと。

京都新聞においてもプレビューが掲載されていますので(水曜日)、一読を。