オリンピックに向けて最後の戦いとなるU-23アジアカップが始まります。すでに組み合わせも決まっているので、本来であればもっと早いタイミング、フル代表のアジアカップのあったタイミングで行われるべきなんですけど、アジアカップのずれ込みの影響でこのタイミングとなりました。すでに欧州でプレーする選手が一定数いる日本にとっては不利極まりないスケジュールで行われます。というのも欧州組はこの時期シーズンの佳境であることが多いからです。あと、Aマッチデーと被る日程でもないため、選手の拘束力が弱くなります。出すチームにとってもマイナス要素の多いこの最終予選に向けてのプレビューをやっていきます。

 

 

欧州組を最大限呼んでこれだけということになりました。OAも使えないので難しい戦いになりそうです。

おそらくはザイオンとか唯人のW鈴木は計算に入れてたと思うんですけど、今回は選外となりました。それでもシントトロイデンは2人出してくれてるので感謝しかないです。もうひとつの壁となったのが1チーム3人ルールです。結果的にFC東京から松木と荒木、野澤の3人となり、バングーナガンデが外れることとなりました。左利きのサイドバックという観点からすると大畑だけという布陣になりました。チームとしても分かっていたわけですし、FC東京としては4人でもいいと考えてたと思うんですけど、さすがにJFA側は例外を認めなかったということですね。世代別代表候補を抱えすぎるのもまた問題だということですね。

 

 

この大会ですが4グループに分かれて行われます。最終的に3位以内に入ればオリンピック本戦行き、4位で大陸間POに回ることとなります。少なくともGLを突破し、2回決勝トーナメント(3決含む)で勝たないとオリンピック本戦行きはありません。

GLとしては韓国、中国、UAEとなっています。ほぼ地獄ですね。中国が力関係的に劣るとはいえ、ポッド4(一番弱いグループ)のなかで最強だと考えられるからです。あとがマレーシア、インドネシア、タジキスタンですからね。ポッド2・3はどこがきても嫌です。特に韓国とオーストラリアがここ(ポッド2)に入っているのがなんとも。これはかなりきついですね。韓国は本選でメダルを獲れば兵役免除ですからこの大会の本気度が相当高いものとなっているはずです。UAEはカタール開催ですからほぼ地元なのも大きいです。日本を加えた3強構造になると思うので、いかにGLを突破するかというのが鍵になってくるんじゃないでしょうか。それ以後は運です。考えている余裕なんてないでしょう。

 

 

今回に関しては開催時期がアンラッキーだったということなど言い訳材料を並べればいくらでもあります。それに負けてしまえば、それだけの世代だったということになります。欧州でプレーすることも大切ですけど、オリンピックに出たいと考えるのであれば選手たちもそれなりの準備をしていかなくてはなりません。最終結果くらいはまとめることができればいいんですが。勝ち上がるとGWまで選手が拘束されるので、チームも大変ななかで拘束させて良かったと思える結果を待っています。