序盤戦考察の2回めとなります。前回同様、今回もいくつかトピックを設けてまとめる形にしていきます。

 

 

新加入選手のフィット状況と選手交代

前回も同じことを書きましたけど、改めて新加入選手のフィット具合を考えていきます。現状、まだまだですね。というのも怪我人が出ていて思うようにメンバーが組めてないのが大きいです。もはや新加入選手が離脱するのは恒例になっているような気がします。うちだけというのは被害妄想でもあるんですが。慣れというのは必要なんだと思います。中断明けには少しでもいい陣容で戦えることを期待しています。

もうひとつ、選手という観点で気になっているのが選手交代の部分です。どうも昨季からフットワークが重いというかそれまでのフレキシブルさからするとうまくいかない試合が多くて気になっている部分なんですよ。今季についてはそもそもタスクが被る選手を複数入れて、どうするんだという布陣になっています。それだけ陣容が苦しいんでしょうけど、後ろは可変を含めた選手を準備しておかないといけませんし、攻撃も仕掛けだけではなく、サイズとか出し手(キッカー)とかタスクが多様にならないときついです。そうしたなかで新卒の安齋が柏戦で値千金の同点ゴール、逆にマリノス戦では決定機を逃すといった感じで起用されています。外すということは好機をつくっていることなので、ポジティブに考えていいと思いますし、この選手は何かをもたらしてくれるという期待感もあります。これに倣ってオプションを増やしていきたいですね。攻撃のオプションという点では仕掛ける系の選手が出てきているので、他の何かをもたらすような選手がほしいです。もちろん、攻撃しっ放しではなく、チームタスクもやらないといけないので、大変なんですけどね。

 

 

まずは最適解

前回も書きましたけど、今季はこういう戦いをするというのがまだ見えていない状況です。したがって、現状でこうすべきというのを断定していくのは難しいです。おそらくはもう少し失点を減らすための戦いをしていきたいというのはあると思います。終盤の逃げ切りを含めた、これをしたら守れるというパターンをつくっておくことが大切です。

もちろん、最適解をつくればシーズン乗りきれるほど甘くはありません。やはりオプションというか戦いの幅みたいなのは必要になってきます。それを実践していくには間違いなく新加入選手が新たなものをもたらすことが必要となってきます。特に中断が明けるとキャプテンである川崎がいない可能性も高いわけ(U-23アジアカップに選出されれば)です。ここで誰が台頭してくるかですね。先日は金子が怪我で途中交代し、まだ怪我人が出ている状況ですが、中盤の安定化に貢献できる選手の台頭が待たれます。

攻撃については昨季とは違う何かをいかにつくっていけるかですね。これがあるから勝てるというのも必要なんですけど、それをつくれるほど、今季のメンバーに経験が少ないので無理する必要はありません。ある種戦術パトリックというやり方は正解だったわけです。だからといってそのために高年俸を負担すべきかというとそれは正解ではないと考えています。

 

 

走るけど走らない―データから

最後にデータ集です。ややこしいので特徴的なデータだけを出しておきます。サンガ=走るなんてイメージをもたれることが多いんですが、今季はどうなってるかということです。

 

 

まずはスプリント数です。トップです。例年通りトップクラスにいますので、そんなに違和感はないです。

 

 

一方で走行距離なんですけど、なんと下から2番めとなりました。もともと動き直しとかの工夫がないチームですけど、それにしても少ない数字となりました。ただ、スプリントトップ3のチームは走行距離が少ないので、こういう傾向になっているだけと捉えることができます。

ただ、最近走るところと成績が正比例している関係を導き出すのは難しくなっています。良くも悪くもサンガがいることによる影響なんでしょうけど。

走るけど、走らないとはこういうことなんですよ。距離については走ってないけど、スプリント回数はかなり多くなっています。ただ、前向きなのか後ろ向きなのかで意味合いが変わってくるのがスプリントの特徴です。

他にもいろんなデータが出てるんですけど、昇格チームの尖り方がすさまじかったりします。各種データサイトで楽しむのもいいんじゃないでしょうか。ただ、データがすべてではありません。というより素人が考察できるデータの多くはそこまで深いところまで見ることはできないと考えられるからです。

 

 

とりあえず、今季のここまでの考察については以上となります。次回、最後となりますが、展望をまとめていこうと考えています。