中断期間ということでサンガの現状分析と課題などをまとめていきます。

J2についてもある程度試合数をこなしたので、そろそろ振り返りたいんですけど、今週はミッドウィーク開催もあったので、週末の試合をこなしてから改めて見ていこうかなと計画しています。サンガについては金Jが再開初戦になるのでそれまでに序盤戦考察を片づけていく予定です。

 

 

まだまだ苦しいJ1

4試合戦って1勝1分け2敗で中断期間に入っています。ちょうど1試合平均の勝ち点1ペースとなっています。ここまで得点5、失点6という数字が並んでいます。

史上最高を目指すと豪語し、序盤から突っ走るという思惑はあったのかもしれませんけど、基本的にこれまで同様に序盤は感覚を掴むというか風呂敷を広げて、公式戦でできること・できないことの確認をする期間にあてたと考えていいんじゃないでしょうか。こうした傾向は現体制になってからほぼ一緒で、昨季は目覚めるのが早かったんですけど、基本的に2・3月はそんなに成績が良くない傾向にあり、今季もそれを踏襲しています。

得点分布を見ると昨季は異様に偏っていたFWの得点が豊川、途中出場の安齋であとは川崎が2ゴール、佐藤が1ゴールと今のところはそれなりに分散しています。セットプレー絡みは3点とこれも比率が多いですね。前節もセットプレー絡みからチャンスの創出が多く、今季もセットプレーの感触は悪くないんじゃないでしょうか。

失点についてですが、湘南戦はセットプレーから2失点となりました。あとはカウンター(柏戦)、マリノス戦もクイックリスタートなど人数が揃わないところで最後やられている感じですね。ミスもありましたね。

 

 

戦い方について

新加入が10人でしたっけ。毎年もう2~3人動いている感じだったのでやや少なめの動きとなりました。特に攻撃陣はほとんど動きがなく、昨季を継続しつつ、層の薄いポジションに補強するというのが今オフの動向でした。まず、新加入選手の組み込みというところですが、途上ですね。というより離脱者もいて、公式戦は昨季の主力ベースになっている部分があります。良くも悪くも昨季と変わらない課題が出てしまっていますね。特に攻撃面についてはチームで何かをやるというより、個人に投げている部分がありますので、個人でうまくベースアップしていかないと厳しい部分があります。

陣形としては4-1-2-3の継続となりました。ただ、今季についてはアンカーシステム受難の傾向が見受けられるので、これを継続するのか、それとも別のオプションをつくるのか。あと、昨季からあまりゲーム中可変をしなくなったのも気になっている部分なんですよね。確かに昨季はオプションを構成するだけの選手が足りなかったわけですが、それを実現するための補強もそれなりにできたはずなので、いくつかの可変にトライしていくべきところなんですけど、思ってるよりできてないなという印象です。これは私個人の考えなんですけど、試合中に選手交代なしで立ち位置を変えられることが理想としています。誰かがアクシデント的に抜けても対応しやすくなりますからね。もちろん、選手交代を伴う可変があってもいいんですけど。

現状としては最適解が見つかってない感じがありますね。昨季は2連敗を喫したあとに3連勝し、今季の戦いをある程度示すことができたんですけど、今のところできていないかなと感じています。その原因としては最終ラインの陣容だと考えています。福田と麻田が不変なのはある程度想定済みなんですけど、左SBは4試合で3人がスタメン、結果的に昨季一番出番の多かった佐藤がいちばんパフォーマンスがいいという状況です。右CBはアピアタウィアが使われていますが、劇場型の選手で出来不出来が激しいです。悪さを隠しきれないと横浜FM戦みたいになるわけです。右利きのCBとしては鈴木義宜と松田佳大を獲得したわけですが、ベンチにも入れていません。先日のTMでも宮本がCBで使われているとの情報があり、苦しい陣容がうかがえます。鈴木義宜は怪我が少ないのも売りでしたからね。CBについてはもはや競争原理を働かせるのが難しい状況ですし、ある程度鈴木義宜の守備範囲をあてにしていた(ほかにも彼の能力を前提に想定していた部分はありそうです)ところでいないのはきついですね。どうしてもCBの間を割られてキーパーと1対1になるケースが散見されます。

中盤についても公開TMの段階で松田天馬、平戸、塚川が不在で、結構苦しい状況でしたが、松田天馬の復帰でだいぶ良くなりましたね。昨季終盤は彼が左IHのスタメンを奪回したわけですが、それがパフォーマンスの良さからきているというのが示されています。前への推進力が上がっているのはいいですね。ただ、他の選手が振るわないというか、中盤のバランスを崩すシーンは多いです。無理にパスをつけようとして被カウンターの回数を上げていること、セカンドの回収に手間取るシーンが見えることが原因でしょう。あと、金子の怪我についてはしばらく時間がかかると見ています。ここから川崎がおそらくはU-23アジア大会で不在になるので、全員が万全のコンディションにならないとまわらないことになりそうです。

最前線については基本的に新加入が新卒、若手を除けばマルコトゥーリオだけとなっています。徐々にではありますけど、チームとしても彼を理解し、逆に彼もチームタスクを理解している段階かなと思います。スタメンが固まっていて、ジョーカーに若手が出てきていますが、もう少しオプションがほしいかなと思います。

 

 

長くなったので、次回以降の課題でもいくつかのトピックを設けて現状考察をしていく予定です。