アップは開幕後だけど、書いている日は直前のJ3のシーズンプレビュー、2回めです。

今回はどうなっていくのか、ほぼデータなしの勘だけでやる予想です。断定的に述べるのではなく、近年の傾向を踏まえての予想をするだけです。

 

 

まず、今季のレギュレーションを本来であれば前回に確認すべきところを落としていました。今季も20チームによる2回戦総当たりの38試合で行われます。変更点としては昇格枠でしょうか。2枠が自動昇格でしたが、今季から昇格枠が3つに増えます。従来通りトップ2はストレート昇格(ライセンスありの場合※J3のチームで上位ライセンスを保持していないチームが少なくなってきているので、ほぼ決定と考えていいでしょう)、そして今季から3~6位のチームによるPOの勝者(J2参入決定戦)が来季のJ2で戦う権利を有します。ほぼJ3ライセンスのみというチームが昨季の時点でFC大阪のみ、そのFC大阪も未充足だったアカデミー要件を新年度から満たすことになるので、ほぼ滞りなく(財政要因やスタジアム計画によってライセンスが降格する可能性はありますが)上位争いがなされるでしょう。

下については昨季と一緒です。JFLの結果によって、昇降格(厳密には退会)が発生します。

 

 

それでは予想をしていきますが、まず、J3は厳しいリーグです。降格チームにおいて2年以内に通過できたケースが稀有となっていて、1年だと大分だけじゃないでしょうか。ですから降格組がいきなり上位争いに食い込めるかというと難しいんじゃないでしょうか。あと、資金力があってもそれを活かしきれるわけではありません。金満クラブであるはずの松本がJ3でもがいているわけですから。大宮も本気でチームを変える覚悟をもって取り組んでいるかが問われるシーズンになると思います。あとはベテラン依存も難しくなっていて、岐阜がそれで失敗し、今季は大幅にベテランが抜けることとなりました。ネームバリューで勝てるほど甘くはないということですね。てなわけで大宮や金沢のストレート復帰は難しいでしょう。

そして、近年上位争いの軸となっているのがJFLから新加入してきたチームですが、今季はありません。なお、宮崎は初年をピークに順位を下げています。これを考えると2シーズンめの奈良とFC大阪については昨季ほどうまくいくかといわれると難しいです。前者は守護神が2階級昇進(J1に引き抜き)、後者は監督の個人昇格もあり、選手も大幅に入れ替わりました。昨季と同じチームだと考えることは難しいです。

本命は昨季上位だったチームになるでしょう。富山は体制継続となっていますし、今季こそという思いは強いと思います。ただ、数年前までサンガがはまっていたループに入っているような気もします。鳥取と今治は監督交代を行った影響がどれだけ出るかですね。八戸は石崎監督が土台構築型なので、これ以上突き抜けられるかというところですね。

下位からの巻き返しがどうなるかもポイントでしょうか。終盤よくなってきたチームは監督を継続させています。ダークホースになりそうなのが北九州でしょうか。前回も最下位の次のシーズンで昇格しています。特に新監督となる増本氏は昨季後半鳥取を立て直し上位に進出させましたから。J3はよく知っている指揮官です。

下位チームについては、残念ながら分かりません。J2に落ちてすぐに下位に到達するチームがあるくらい、このリーグは魔境です。おそらく、大差はないんじゃないでしょうか。チームとして流れに乗れたとか、いいフロント、いい指揮官に恵まれ、戦いのノウハウを構築していったとか、少しのきっかけでチームは大きく変わると思います。逆にボタンを掛け違えることになれば、すぐ下位に沈むという極めて難しいリーグです。上でも通用する選手を数名どこのチームでも抱えているので、夏の引き抜き対策とかも重要になってくると思います。

 

 

今季もほとんど触れることはないと思いますが、終盤になるとカテゴリに関係なく、昇降格をめぐっての戦いは白熱してきます。その段階でどのチームがかかわり、最後笑えるかですね。カテゴリは違っていても、白熱具合はそんなに変わりません。だから、日本のサッカーは面白いんです。その面白さをJ3も体現してくれることを期待しています。