Jリーグの分析を終えて、サンガに関する更新に戻っていきます。すでに選手のインアウトについては個別にまとめたので、一覧をやっていきます。

一覧はインアウトに着目したものとポジション別にまとめたものに分けられます。今回はアウト編です。

 

 

コーチ

(ヘッド) 長澤徹 大宮監督

若宮直道 大宮

 

GK

若原智哉 長崎※期限付き移籍

マイケルウッド 退団(昨季は甲府に期限付き移籍)

 

DF

井上黎生人 浦和

イヨハ理ヘンリー 広島※期限付き移籍終了

植田悠太 大宮※育成型期限付き移籍

飯田貴敬 甲府※期限付き移籍(昨季は大宮に期限付き移籍)

 

MF

荒木大吾 契約満了→岐阜

山田楓喜 東京ヴェルディ※期限付き移籍

三沢直人 契約満了→甲府

 

FW

パトリック 契約満了→名古屋

木下康介 柏

田中和樹 千葉※完全移籍に移行(昨季は千葉に期限付き移籍)

イスマイラ 栃木※完全移籍に移行(昨季は栃木に期限付き移籍)

木村勇大 東京V※期限付き移籍(昨季は金沢に期限付き移籍)

 

一覧(スタッフ含む)を書き出しておきました。在籍選手でいうと9人がアウト、期限付き移籍中の選手を含めると14人が対象となりました。インが10人ですから、ほぼ横ばいですね。スタッフも2増2減です。

昨季スタートの段階で25人枠を使いきっていて、夏場も整理作業をしなければならない状況でしたが、思いのほかその作業が進み、補強も最小限にとどめたので、オフシーズンに入る段階で整理を意識しすぎることもありませんでした。しかも今季はオリンピックによる特例でいつもより2枠各チームA契約枠が増員されています。それは次回に詳しくやることにしておきます。

 

 

まず、コーチングスタッフとしては長澤ヘッドコーチが大宮監督に就任することとなり、退任となりました。若宮コーチも引き連れています。長澤コーチの役割はめちゃくちゃ大きかったです。指揮系統がピッチサイドと上からに分かれていて、彼は上を統括する役割でした。あとは練習にも熱心に付き合い、若い選手は慕う存在でした。それを示すかのように彼とともにプレーしていた選手がサンガにやってきたこともあります。ひとつの軸を失うこととなります。

 

この他、ポジションごとに軽く触れていきます。サプライズは若原のレンタルではないでしょうか。平井がトップチームに昇格して以降、アカデミー出身者が必ずトップチームのキーパーとして在籍していたんですが、その記録が途切れることとなります。キーパーは出ること以外にも仕事が多いので、そうした役割をアカデミー出身選手にやってもらうことも多かったです。しかし、若原以降、トップチーム昇格者が出ていないこと、若原自身も怪我以降完全復活できておらず、修業したい意向もあったので仕方ないんですけど、育成部門全体を問うこととなりました。あと、ウッドは退団決定。当初3年契約という情報もあったので、やむを得ない形ではありますが、長期契約の怖さですね。使うに値するレベルだったかというと微妙だったので仕方ないです。

 

DF登録は4人出ていくこととなりました。センターバックの2人は出場機会も相応にあっただけにマイナス材料ですね。特に井上は稼働率も高かったので。同じJ1とはいえ、資金力で考えると浦和にかなわないわけですから、こういう移籍も想定していかないといけません。イヨハはようやく長期にわたるレンタル修業が終了となりました。広島のセンターバックが高齢化しているので、いいタイミングだと思いますし、ここで駄目なら半年で出される覚悟をせねばなりません。植田はなかなか出番を得られず、飯田はJ3に落ちたとはいえ、大宮の構想に入ってないと考えると残念な思いはあります。

 

MFは3選手。山田は新天地でオリンピック行きをかけることとなりました。サンガじゃない方が可能性があります。ただ、彼に求められているタスクは守備面です。奪うところの積極性はいいんですが、次善策がなさすぎるんですよね。守備の目的というのを城福のもとで学んでほしいです。あとの2人は満了となりました。厳しい言い方ですが、想定通りです。出た試合で残すべきという結論を出せませんでしたから。三沢は甲府へ。かつては甲府からサンガへ来るパターンが多かったんですが、最近は逆が増えています。とにかく試合勘と強度を取り戻すことでしょう。荒木は岐阜へ。サイドプレーヤーが一気に抜けたので前でも後ろでも重宝されそうですが、年齢を食ってきたなかでサイドプレーヤーとして生き抜くきつさもあります。キレ以外の武器が必要です。

 

FWは期限付き移籍中の選手の選手を含めると5人が抜けました、。特に期限付き移籍中の3人がいずれもチームに戻らず、木村は再レンタル、他の2人はレンタル先に完全移籍となりました。イスマイラは当初満了という形にしてオファーを待ちましたが、結果的に栃木で収まりました。求められるのは1年間での結果でしょうね。田中は終盤の大躍進を支えましたし、残った方がいいと思ってましたので、これでいいと思います。大卒選手は合うチームに拘ってやった方が得します。高校生と比べると先が長くないですから。高校生だったらチームに順応しようとした方がよさげですけど。木村は山田と一緒にヴェルディへ。もともと小学生のときはジュニアに在籍したこともあるので、久しぶりのヴェルディとなります。それもありますし、山田以外にも大学でともにプレーした山田剛綺と山見がいるのも心強いんじゃないでしょうか。ヴェルディは関西の大学から積極的に新卒選手を加入させていて、選抜でも顔見知りの選手がいるのは強みになると思います。

在籍中の選手でいうと2人がアウトとなりました。インとのつり合いを考えると痛手なのは間違いないです。木下は柏へ移籍することとなりました。J復帰以後は1年周期で移籍しているので、覚悟すべきだったんでしょうね。終盤に入り、活躍させる方法を現場でも見つかりつつあったので、ここで移籍するのは痛手ですね。もうひとり、パトリックはこちらも1年でアウトとなりました。二桁ゴールを達成したのに満了というのは厳しいという考えもあると思いますが、出場時間を考えると高年俸で抱えられる余裕はチームにないということです。一昨季とは異なり、昨季は結果を出したので年俸交渉ができる立場ではあったんでしょうけど、それなら満了ということになってたんじゃないでしょうか。セットプレーをストロングポイントにできたのは彼の存在抜きでは語れません。名古屋はジョーカーを課題にしてますから、うってつけの選手だと思います。

 

 

在籍期間の長短はありますが、在籍中、様々な形でサンガに貢献してくれて感謝しかないです。

次回はインに着目していきます。アウトと連動する形になりますので、加入目的なんかを掘り下げることができればいいかなと考えています。