今回で個別評は最後となります。最後の13人です。

 

 

MF

IH

(旧)41 アランカリウス (2試合)

昨季途中に加入しましたが、結果的に適性ポジションを掴めぬまま夏場にリリースとなりました。出た試合を観る限り、J1の強度に耐えられるだけの力がありませんでしたね。何ができるのかを掴めませんでした。キックの質があるという触れ込みでしたが、それさえ発揮できませんでした。Jリーグの難しさとともに今やっているサッカーにおいて強度の不足している選手をフィットさせる難しさを感じます。

 

 

FW

WG

13 宮吉拓実 1試合(1試合)

怪我でキャンプに合流できず、シーズン中もプレー機会をほとんど見ることができずに終わってしまいました。前線にフィジカル要素を求めるなかで、もともと限られているフィジカル要素に年齢的な厳しさも相まって活躍するのは難しくなってますね。来季もサンガでプレーすることになりますが、象徴だけでなく、プレーで躍動する彼を見たいと思うのはサンガを応援する人間なら当然でしょう。

 

 

14 原大智 13試合7G4A

シーズン途中に加入すると救世主となりました。それまでセットプレーに頼っていた得点源を大きく変えることができました。ウイングでプレーする機会が多かったんですが、得点だけでなく運ぶとかクロスの質も高い選手で、トータルで活躍できる選手でした。これだけの選手を獲得できたのは奇跡的かもしれません。それゆえ、引き抜きとか海外再挑戦が心配でしたが、とりあえずサンガでのプレーは確定。近いうちにいなくなることを想定して動かねばという思いはもっておかねばなりません。

 

 

(旧)15 木村勇大 7試合(5試合)【金沢 10試合1G】

特別指定選手として衝撃的なデビューとなり、ルーキーイヤーで期待されましたが、厳しい1年となりました。昨年後半から大学でも出場時間を減らしていて、仕方ないのかもしれませんが。期待していたのは原みたいにストライカーやりつつ、トータルで貢献してほしかったんでしょうけど、すべてが中途半端でしたね。金沢ではボールが来なくて、結果もあげられませんでした。来季もレンタルで放浪することとなりました。試合に出ることで取り戻してほしいです。

 

 

17 木下康介 25試合3G1A(4試合1G)

J1に再度挑戦したシーズンとなりました。序盤は攻撃の中心プレーヤーでしたが、シーズン途中に怪我などもあって、序列が下がり、終盤になって盛り返せたかなというシーズンでした。サイズはありますが、ハイボールに強いタイプではないので、適性ポジションを見つけることができたシーズンになったと思います。うまく起用できたので、来季もプレーしてほしかったんですが、1年で移籍となりました。

 

 

22 一美和成 13試合1A(2試合1G)

2019シーズン以来のプレーで期待もされていましたが、思うようにプレー時間を増やせませんでした。当時のサンガと今のサンガではやっていることが違うので、そこへのフィットが遅れたこと、いいプレーができた試合もありましたが、怪我や夏場に原の加入もあり、一気に序列を下げましたね。8月以降は2試合にベンチ入りしただけで出場機会はありませんでした。原加入前はアシストもあってよくなる気配があっただけに来季残るというのは正しい判断だったと思える結果がほしいです。

 

 

23 豊川雄太 27試合10G1A(3試合)

1年間通して、彼らしいプレーを見せることができたんじゃないでしょうか。得点数もキャリアハイとなりました。昨季は戦術フィットの遅れや離脱もあって、終盤に入り、少しずつ活躍するようになりましたが、今季はそれをほぼ1年間継続できたシーズンでした。得点力、あとうまくボールを前に運ぶとか起点をつくる動きもできていて、対戦するチームも嫌な存在になっていたんじゃないでしょうか。キレを取り戻すとかフィットするとか大事なんだなと思います(昨季の武富の活躍と被る部分があります)。

 

 

27 山田楓喜 17試合1G2A(2試合1G)

よいパフォーマンスを見せた試合もありましたが、昨季同様、継続性に課題を残しました。今季初出場となった3月シリーズで3連勝に貢献し、ゴールをあげるなど、昨季同様最高のスタートを切ったんですが、それ以降は出番を減らしました。結果的に実力で同ポジションの豊川にねじ伏せられましたね。アンダー世代の代表では奪う意識の高さで高評価を得てますが、奪えないときに何を選択するといったところは課題になりますね。それは攻撃面においても同じです。ベストじゃないときの選択の質を上げることが今後にもつながってきます。

 

 

28 平賀大空 1試合(3試合1G)

今季最終戦で素晴らしい出来のデビューとなりました。もともと得点力の高い選手として定評がありましたが、ボールを運ぶ、持つといったところでも質の高さを見せました。これだけのパフォーマンスを継続してできるのであれば、もっと使えるなというのが正直な印象です。カップ戦においてもフィニッシュワークなど面白い選手だなという印象でしたが、得点力に他の要素が加われば、来季は一気にプレー機会を増やすことができそうなので、来季が楽しみな選手です。

 

 

48 中野瑠馬 (1試合)

大学3年ではありますが、すでに加入が決まり、特別指定選手としてもプレーしました。ルヴァンカップでもデビュー。あと、スカラー出身の選手として初めて大学を経由しての出戻りとなりました。そうした選手が活躍してほしいので、大学では来季最後の1年となる来季はチームとして結果を出してほしいです。その合間にサンガに合流し、存在感を見せつけてくれるといいですね。あと、この学年は関西学生サッカーリーグのレギュラーがいるので、その選手の進路にも注目です。

 

 

(旧)47 パウリーニョボイア 7試合1A(2試合)

夏場でチームを去ることとなりましたが、チームタスクを覚えて、起用法も定まり、ガンバ戦では値千金のプレーをしました。ドリブルのキレというのは屈指のものはあるんですが、守備面にいくつかの課題がありました。それを克服して、これから起用機会が増えるかなという矢先でアウトとなりました。市場価値がかなり高い選手で順応しようとする姿勢はさすがだなと思いました。

 

 

CF

9 パトリック 32試合10G2A(2試合)

Jリーグでの活躍も長く、ガンバ満了後どこに行くか注目されたなか、サンガ加入となりました。転居したくない(できない?)という本人の思惑も大きかったと思います。どのチームにいっても愛される選手らしく、サンガでも愛されましたね。結果も示し、10得点。稼働率に課題が残りましたが、得点率の高さはさすがです。ただ、稼働率、年俸面がネックになったか、1年で契約満了となりました。1年間でしたが、これだけの活躍には感謝しかないです。

 

 

11 山崎凌吾 22試合2G(3試合2G)

細かい怪我で離脱もありましたが、前線の起点づくりに奔走しました。ゴール数は物足りなさが残りましたが、チームに欠かせぬ存在となりました。ハイボールに競るという選手はもう少しいないと厳しいですね。プレースタイル上怪我しやすいですし、山崎も怪我の多い選手ですから。来季はもう少し結果の出せることを期待しています。

 

 

これで39人分の評価が終わりました。今回の反省を踏まえ、次の総括は10人ずつにしないと駄目ですね。

最後に基本的にトップチームのみに焦点を当ててましたが、アカデミーや経営面といったより大きな側面でシーズンを振り返ります。それが終われば、まだ手をつけていないスタジアムの1年についてです。