今回の分で、現時点での新加入選手はひとまず終了となります。チームによっては新体制発表をしているチームもあって、大方決まった感じですかね。まだ、量的に足りないポジション、質を上げたいポジションがあるので、週が明けても逐一チェックしないといけませんが。

 

 

 

まずは鈴木義宜の獲得からです。当日まで情報なしからですから驚きました。というより井上の移籍と同じ日に発表したことからも分かる通り井上の穴埋めとして事前情報なしに決まりました。

昨季まで清水でプレー。その前は大分でプレーしていた選手なので対戦経験もあります。J1だと身体能力の問題でやられるシーンもありましたが、J2で戦うと無双するタイプの選手です。2023シーズンのベスト11にも選ばれています。サイズはありますが、身体能力があるというよりかは井上同様粘り強さとかで勝負するタイプでシュートブロックやカバーリングに長けた選手です。右利きのCBとしては契約を更新したアピアタウィア、新加入の松田とは異なるタイプの加入。井上の穴埋めとしては最適で、若い選手が多いなかで経験を重ねていること、フィードを飛ばせることも魅力の選手ですね。

 

 

 

こちらも当日に獲得情報が出るまで何ら情報なしに決まりました。現在はオーストラリアでプレーしてますが、ブラジル人です。前線だとどのポジションでもこなせ、キッカーもできて、守備も厭わないという触れ込みだと穴がない選手ですね。とはいえ、Jリーグにくる新外国籍選手のハードルは年々高くなっています。ですので、Jのサッカー、あとはサンガにフィットするのにどれだけ時間を要するかですね。そもそも全体の水準が低ければ通用しないなんてこともあります。ですから、最近はクラブ間で選手をたらいまわしにするケースもありますからね。戦力になれば面白いんですが、その可能性を信じすぎない方がいいかなと考えています。できれば外国籍選手のうちひとりはJで実績のある選手がほしいですね。

 

 

 

こちらは噂ありの事前報道なしで決定しました。選手層の薄かったサイドについてはある程度埋まるかなと見込んでいます。

夏に加入した原同様、出戻りとなります。出番がなかったわけではないんですが、家庭の事情(子育て)もあって、今回J、しかもサンガという選択をしました。湘南出身ということもあり、キジェチルというのも大きいでしょう。それだけではなく、セレッソのジュニアユース時代は同じく新加入の松田佳大と同期になります。彼はエリート街道をひた走っていましたが、トップチームに昇格できないことが決定的ということもあり、高3から高体連に進み、1年後、J内定を勝ち取りました。速い段階から出場機会を得て、海外移籍。苦しんだ時期もありましたが、新シーズンに入り、それなりに出場機会を得ていただけに意外な選択でもありました。

ポジションはサイドです。左利きなので、左サイドに対応しますが、前めであれば右もやってカットインというプレーも得意としています。もしかすると右のカットインドリブラーとしてレンタルで抜ける山田の後釜として考えているかもしれません。ただ、湘南時代だとWBを軸としていたので、個人的には左SBで勝負させるんじゃないでしょうか。左利きでドリブルアタッカーのサイドバックは他にいませんからね。課題となってくるのはサイズの部分かなと思います。白井の左利きバージョンとして考えていいんじゃないかと。いざとなったら右サイドバックもこなしそうです。

 

 

年が明けて新加入選手は今のところありませんが、とりあえず後ろの枚数は揃いましたかね。まだ噂もありますが、そこで層を厚くするんだったら攻撃のオプションを増やしたいのが本音です。どうも極端なんですよね。前が課題と見れば、前の補強が多くなるし、今季は後ろが課題と見て、後ろの補強はきちんとしていますけど、前が単純なメンバー減になっていますから。

来週の週末は新体制発表と始動日となります。ワクワク感を高めていきましょう。