冬のシーズン、スポーツ界にとっては出会いと別れのシーズンです。もちろん、秋春で動いているスポーツもありますが、日本の学校システムが春スタートで動いているので、どうしてもこの時期に移動は発生します。ソフトボール界も例外ではありません。

JDリーグにおいても今月2回に分けて退団選手の発表がありました。おそらく、もう一回くらいはあるんじゃないでしょうか。

 

 

現時点での退団選手は上記サイトから見ることができます。

個人的なサプライズとしては高崎の2チームから主力流出ですね。ビックは引退ですけど。我妻は今年も代表チームで活動していたので、サプライズじゃないでしょうか。逆に市口はオリンピックを最後に代表活動はしてませんでしたから。この他にレギュラーかつ若手の片岡の引退はサプライズ。発表されてから考えたんですけど、もしかすると国スポに専念したいとかなのかなと思っています。来年は佐賀県で開催されますから。

太陽誘電は5人の退団選手のうち4人(しかも代表の中溝含む)が移籍希望となっています。日立も外国籍選手に坂本結愛と山口となかなか強烈な退団選手が出てきました。山口は現役続行に切り替えたのはよかったんですけど。あと、コーチ兼任だった清原はチームから去るということに。大垣は22人中10人の大量流出、NECもスラッガーに正捕手と結構ダメージのある退団ですね。

西地区でサプライズ感が強いのはいろんな意味でタカギ(現時点でなし)とシオノギ(左右のエースW引退)でしょうか。あとは織機がエスコベドと今年新卒(来季2年め)の投手だけになるとかですかね。東海理化や日本精工はそれ相応に入れ替え、急速な強化をしたいという感じも見えます。SGや伊予銀行は後半見る限り布陣が固まってきたので入れ替えは最小限の模様です。トヨタはニクルスアウトは痛手ですが、大卒選手は周期的に入れ替わるので、想定内でしょう。だから昨季あれだけ選手が入ったんですから。

5年後にオリンピックが開催されることが決まり、3連覇に挑むこととなります。これによって次世代を明確に育て上げなければならないという日本、さらにはソフト強豪国は同じような課題を抱えていくこととなります。そのなかで日本のリーグの選手を送り込むということは確実に強化となるわけです。ですから、来季以降の外国籍選手の動向というのも気になるポイントです。

 

 

本題に入っていくとどのチームがどんな選手を欲していて、即戦力といえば移籍選手ですから、誰が入るとフィットしそうかななんて考えていきます。

投手部門だとリーグのなかでそれなりに投げられそうなピッチャーとして三輪さくら(トヨタ)、浅井茉琳・エレンロバーツ(ともに大垣)あたりですかね。Wエースの抜けたシオノギ、中堅投手不在の織機が移籍候補になりそうですね。エレンの場合、外国籍ということもあり、受け入れ環境のあるチーム限定となりそうです。予想としては三輪→織機、浅井→シオノギ、エレン→デンソーと見ています。日立や戸田中央は外国籍を受け入れるチームだと思いますが、両チームとも外から引っ張ってくるでしょう。

 

ビックはキャッチャーとライトとセカンドが抜けたわけですが、全部即戦力が入るんじゃないでしょうか。優勝するために血眼になって強化してくる可能性があります。キャッチャーについては炭谷が一本化すればサードが空きます。そうなると内野に坂本、中溝が入りそうですね。外野になると山口、頑張れば木下くらいです。代表クラスが一気に入ればムキムキになりますね。戦力分散を目指してチーム数増やしたので、集中になるじゃないかと思うんですが、それくらいの強化をしてきそうです。高卒選手を集めて鍛えるチームなんですが、近年高卒でよほどハイレベルな選手じゃないと思うように育たないんですよね。中堅以下のチームだと比較的即戦力の大卒選手を集めることが多くなってますし。ビックのやり方がうまくいってない部分があるので、即戦力に頼る部分があるんじゃないかと見ています。

元代表の清原も選手として移籍とのこと。今季はコーチ専任からスタートしましたが、チーム事情(登録キャッチャーが新人選手のみ)もあって途中から兼任。とはいえ、選手としての出場はなかったはずです。おそらくですが、コーチ兼任で受け入れられるチームに移籍すると思われます。来季のコーチングスタッフの陣容が分かってないので、何ともいえませんが、同じようにバッテリーコーチ(特にキャッチャー出身)がいるチームにはいかないでしょう。大垣(大塚コーチ)、タカギ(藤本コーチ)、日本精工(永溝コーチ)、ビック(我妻コーチ)、シオノギ(竹林コーチ)の可能性は下がります(なお、藤本コーチ以外は選手兼任です)。もしかすると他にもキャッチャーのコーチがいるチームはあるかもしれませんが。東海理化とNECはキャッチャーを求めているんですが、コーチとして受け入れられるかは分かりません。NECは投手コーチと野手コーチがすでにいますから。コーチ枠2というのも予想を難しくさせるポイントです。

二刀流だけどほぼ野手になっている宇野(太陽誘電)と廣瀬(戸田中央)もリリースとなりました。宇野はダイヤの原石シリーズ出てませんでしたか?個人的には小西(SG)と須藤(日本精工)は下位で打撃に課題のあるチームなら需要のある選手です。須藤は調子が良ければ4番打てるだけの打力がありますし、小西はポーターがいないオープン戦ではクリンナップ、一塁がデフォの選手ですから。須藤は分藤が抜けるNEC、小西は強打のファーストがいないチーム(結構あります)と予想。

 

 

引退選手のわりに移籍選手が少ないというのが実情ですね。ほとんどのチームが大卒で埋めることになりそうです。京都に縁のある選手も入りそうです。オープン戦情報とか移籍選手は公示があるので、それまで楽しみにしときましょう。

引退される選手はお疲れ様でした。