世界でいちばん過酷説のあるJ2昇格をめぐっての争いについて今回は見ていきます。残り5試合、前回の残留争いと比べると激しさもあります。

 

 

まずは順位を見ていきます。

土曜日に未消化分が行われ、久しぶりに試合数が揃いました。下位についてはほとんど影響がなかったんですけど、上位はありました。この結果、町田が勝てば無条件で2位以内が決まり、自動昇格ひとつめが決まります。3位が全勝しても勝ち点77、町田が勝てば78なのでほぼ決まりかなと思います。優勝争いも8差つけています。未消化分の秋田戦は決定において町田はボロカス、さらに怪我人続発で負ければなんとでも言われるところでしたが、それをモチベーションに変えられるのがこのチームの強さ。

2位ですが、清水が後半戦圧倒しているにもかかわらず、3位との差は2。ただ、勢いが決定的に違うので、こちらの決定も時間の問題かもしれません。昨季までの勝負弱さというのはありませんから。

なんとか自動昇格の可能性を残しているのがヴェルディと磐田。後述しますが、直接対決の勝利と、清水の失速が自動昇格に向けて必要です。

その4チームを必死に追っかけている千葉ですが、さすがに厳しいか。ただ、J2のなかでは屈指の勢いをもつチームなので、POを含めてもう一度ピーキングしていけるか。

最後のひと枠は接戦となりそうです。残り試合数×1以下のトップハーフのチームに可能性があるでしょうか。まだ分かりません。

 

 

前置きが長くなりましたが、残りの対戦カードです。

 

町田はここからボトムズとの連戦。栃木やいわきに敗れているという嫌なデータはありますが、熊本は保持してくれること、金沢があまりに脆いことを考えると連敗は考えにくいです。主眼は優勝決定のタイミングかもしれません。

清水は静岡ダービー連戦で藤枝に後半戦初黒星を喫しましたが、磐田戦で勝ちきって昇格に大手となりました。ここからボトムハーフとの試合しか残ってませんし、自分たちとの症でしょう。最後は理不尽さで押しきれますからね。41節はボトムズにとっても大切な一戦になりそうです。

 

次節、ヴェルディと千葉が直接対決。それが終わると磐田VSヴェルディと日程くん仕事しすぎなわけですよ。千葉は直接対決に勝ち、3位VS4位の直接対決が痛み分けになることが3位浮上の条件でしょうか。こうなるとホーム開催もできますし、これまで5位のチームが昇格(もしくは勝ち上がり)の経験がないわけですから、そこから脱出することができます。ですので、あまり5位にはなりたくないですね。とはいえ、千葉はそこからPOを争うチームとの対決が残っているので、勢いをつけて挑むにはここも重要な試合になると思います。逆にヴェルディはボトムズとの連戦。どういう状況で対戦するかにもよりますね。勝ちにくい可能性もあります。あとはホームで勝てない病をどうするかですね。磐田は直接対決に勝って3位のキープが重要です。何もかかってない2チームは状態を落としてますし、栃木もこの段階でどうなっているかは不明ですが、現状だと全勝できる相手です。

 

6位争いはし烈です。この成績で上がられると批判も多そうです。そうなると昇格経験のないチームにいけば少し美談になるような。失礼な話ですが。得失点差がそのまま順位に出ていますので、このままという可能性もありそうですが、長崎は本当に読めないチームです。大敗すれば大勝ちもするチームですから。次節は長崎と甲府。ここが結構重要です。以降、群馬関連でPO圏同士のつぶし合いがあります。最終節は岡山以外が5~11位のチーム同士での対戦があります。その前に勝負が決する可能性があるかもしれませんが。

 

 

やや自動昇格は決したかもしれませんが、POをめぐっての争いはまだまだ分かりません。3~5位の順位争いと6位をめぐっての争いはまだ続きそうです。

今季はPOを勝ち抜けばストレートイン、昇格が決まります。参入決定戦はありませんし、来季からもありません。誰が最後に喜ぶんでしょうか。