5回にわたり前半戦総括をまとめてきました。これでもだいぶ圧縮したんですけど、かなりの量になりましたね。しかも、カテゴリ別の前半戦総括もやらないといけないので、大変です。他にも現地観戦記が6月中旬以降のものが残っている状況ですからね。原稿は仕上げて、アップするタイミングを待つ形となります。

さて、話を本題に戻すとサンガの前半戦総括を踏まえて、後半戦の戦いを考えていくことにします。

 

 

目標の設定

このチームが昨季最後にJ1参戦権を獲得したということを忘れてはいけません。要するに実力として最下位だと考えても差し支えありません。そこからきちんとレベルアップしているかというとできてませんね。組織や戦術的な設計ミスもありますが、個人の危機察知能力とか集中力が不足しているんですよね。このタスクをやれと言われてもそれを遂行しきる能力が足りてないなと思わされる場面もあります。そうした選手に詰め込ませても結局のところエラーが起こるだけという可能性もありそうです。

ということもあって、監督交代も現実的にはマイナスに作用する可能性も高そうですね。やるべきことを整理したところで、タスク遂行力が低い選手が実践しても結果には結びつかないからです。選手のレベル批判になってしまいますけど。こればかりは経験も必要ですし、経験を積んでも駄目な選手は駄目。見極めということになりますね。

こうした事情もあって、残留が現実的な目標なんですけど、それも他力と考えていいんじゃないでしょうか。前半戦の星取表を見ると分かりやすいのが、上位に負けて、下位に勝つ(柏戦だけ引き分け)チームでした。これを貫けばなんとか残留が舞い込む可能性もありますが、前半ほどうまくいくとは思っていません。自分たちで残留を手繰り寄せられるだけの力は今季ないですね。

後半明確に成長を示すのであれば、下位に勝って、上位にも勝ち点を奪うことが必要じゃないでしょうか。内容でボコられる試合が減っているだけで満足せず、攻守の局面においての追求、それが結果に結びつくと思います。

 

 

補強ポイント

夏の補強を考えていきます。

まず、オフシーズンの段階でできれば22~23枠でスタートしたいと考えていたんですが、契約交渉の関係上、フルでスタート。そこからイスマイラの移籍で1つ枠を空けてここまで来ましたが、補強するには十分ではありません。ですので、整理から始めることになりそうです。まずは外国籍枠。パウリーニョについてはすでにいないという情報もありますし、特例ということもあり、このままアウトと考えていいんじゃないでしょうか。あと、カリウス。リーグ戦ではベンチにも入れない状態で、最後の出場となったルヴァンカップでもインアウトとなりました。単純なところでいうと強度不足ですね。最後に公式戦ここまで行方不明の飯田も移籍なら移籍とはっきり決めた方が本人のためかと。公式戦から遠ざかると本人のためになりませんし。

きちんと整理できれば3枠くらいは空きますね。優先順位をつけて強化ポイントをまとめておきます。

まずは後ろです。左サイドバック。できれば守備的な選手がほしいです。本来であれば三竿がやるべきところ、彼がおそらく離脱していて、その期間が長くなっています。グロインペイン持ちということもあり、無理させられないことを考えてもサイドバックは必要ですね。上下動型は佐藤と最悪植田を競わせて成長を促すことでなんとかなりそうですし。麻田を左サイドバックに入れざるを得ない状況の回避のためにも守備型の選手が必要かなと思います。

もうひとつが右サイドバックもしくは右センターバック。こちらもサイドの背後に蹴ってきたときに対応できる選手です。センターの選手を獲得できたら井上をサイドバックに回して対応することも考えられるので、できればセンターバックですかね。右CBの両者が失点シーンに絡むことが多いんですよね。単純な強さで負けてしまっては厳しいです。どうしても後ろに負担をかけているので、そこで耐えられる力がないと厳しいです。右利きの後ろの選手は左利きの選手と比べると凌ぎの意味合いは強くないのでレンタルじゃなくてもいいかなと考えています。

あとは左のカットインドリブラーですね。パウリーニョが抜けて少なくなったドリブラーの補充です。左サイドで外に張ってプレーできる選手が少ないのもあって、アウトサイドドリブラーがほしいですね。サイドバックでもいいんですけど、サイドバックにおける課題は背後に蹴られたとき対策が優先されるべきなので、こちらにドリブラーの選手を配置したいです。安定性とか戦術理解度を持ち合わせた選手が求められます。

3つといわれると後ろ2人とドリブラーかなと考えています。どのポジションにも補強したいという願望もありますけど、枠と予算を考えると難しいです。ただ、負傷者の穴埋めも考えねばなりません。こちらはこの前の試合で発生したことですけど、若原のところ。どれくらいかかるか分かりませんが、今季絶望ならJ1の正キーパー級の選手を入れないといけませんね。3つ削って、3ポジションの強化ポイントにしたのがもうひとつの枠に怪我人のカバーで入れざるを得ない可能性があるからです。今季絶望であれば登録抹消して、枠を空けることもルール上可能なんですが、若原は25人枠の適用外なので、意味がありません(あるとすれば特例ルールですぐにキーパーを獲得できること)。あとは武田の離脱に伴う補強。こちらは回復が思わしくないのであれば検討すべきですけど、不要かなと思っています。もちろん、武田がトップパフォーマンスに戻らない可能性もあるんですけど、平戸が少しずつ起用時間が増えていることで中盤の課題を解決する可能性があるからです。今後、怪我人が発生するようであれば1枠をうまく使っていかなければなりません。

 

 

後半戦も厳しい戦いになることは間違いないでしょう。それが実力です。チームとして失敗を恐れていては次がありません。これまでと比べると踏み外したときのリスクマネジメントが弱いからこそ、失敗への恐れはここ2シーズンより強くなっているとは思いますが。とにかく挑み続けましょう。できる限りの最善策で厳しい状況を乗り越えたいですね。

 

※こうやって書いているうちにカリウスとパウリーニョの退団が発表されました。これについては別途まとめることにします。