この前の週末からWEリーグ2年めがスタートしました。

運営体制が変わるなど、相変わらず前途多難な様相ではありますが、開幕節を振り返っておきます。あと、11月から始まるN2の入替戦のプレビューも軽く行っておきます。

 

 

まず、結果についてですが、おおよそ波乱はありませんでしたね。順当という試合でしたね。下位チームは直接対決できちんと叩いておかないと最下位が待っているだけです。これで危機感をどう煽っていけばいいのか、難しいところです。しばらくは降格制度を設けないことになってますからね。

今季、何度かソフトボールの観戦に行って、その後も結果を追いかけてたんですが、JDリーグも同じく降格制度がないにもかかわらず、下位の順位争いが最終盤まで盛り上がりました。後半戦の試合が少なかったので、システムを変えるなどの検討もあるようですが、順位争いが激しい方が面白いですから。

長い目で見て、順位争いをしっかりして消化試合を減らす。こうした戦いができるかがポイントだと思います。あとは冬の市場でも入れ替えがあると思うので、そちらでの効果的な補強に期待したいです。とはいえ、なでしこリーグから有力な選手は昨季までに出尽くされた感があるので、残された有望株を拾うことと外国籍選手の獲得でしょうね。外国籍選手に期待しているんです。

動員についてですが、昨季の開幕より鈍い感じがしますね。昨季は人数の制限があるなかでの開幕でしたので、仕方ないんですが、今季は制限も解かれ、声出しも解禁されている海上があるなかでこの状況は厳しいですね。結果的にですが、盛り上がる材料がなかったということじゃないでしょうか。営業かけるとか単価を下げるとかやってはいるものの、思ったよりも効果は出てないと思います。J1の試合がない日をうまく選んで開幕したにもかかわらずこの数字ということはJサポはサッカーを見たいというよりJリーグを見たいと思ってる層が多いと考えていいんじゃないでしょうか。私みたいにいろんなスポーツを見る人もいますが。サッカー好きなら―という発想を持ちすぎるのはよくないということです。

 

 

続いてはN2の入替戦です。予選会でFCふじざくら山梨、ディオッサ出雲、ヴィアマテラス宮崎の3チームが勝ち抜き。N2最下位となった湯郷と合わせて4チームのうち、上位3チームが来季N2の参戦権を獲得します。

湯郷は2年連続で最下位となりました。短期間で理事長が変わるなどの迷走が続き、組織改革1年めではありましたが、成績は向上せず。ただ、昨季の入替戦では地域リーグ代表を寄せ付けずにきたので、さすがに意地を見せるんじゃないかと。

ふじざくらは近年、すっかりここの常連となりました。とはいえ、なでしこリーグ経験者を多く揃えるなど布陣の質は悪くないものの、勝負弱さが響いています。設立時から指揮していた菅野前監督が古巣(ノジマ)に戻ったため、新たな空気を取り込んでの昇格を狙います。選手はなでしこリーグ経験者中心ですので、十分に力を持っているのではないでしょうか。

出雲は予選会常連というチームです。ただ、ずっと予選会に入るものの、決勝トーナメントさえ進めないということで今季は外国籍選手を獲得するなど、強化を図ってきたのが奏功。関門を突破しました。個の能力を武器にN2参入を狙います。

宮崎は創設されて、今年で2年めかそこらの若いチームです。すでに全国ニュースデビューを果たしてたと思います。こちらもなでしこリーグ経験者を多く揃えていて、そもそもの選手量も多めだったと思います。地域~N2のチームにありがちな光景としてはホームゲームなのに、ベンチ枠も埋まらないほど選手総量が少ないチームもありますからね。入替戦では使わないみたいですが、ホームタウンである新富町にはテゲバジャーロ宮崎のホームスタジアムであるユニリーバスタジアムがあって、スペックとしては女子サッカーでやるには十分すぎるスタジアムがあるのが魅力的ですね。

予想については分かりません。というのもいちばんの有力候補だったR湘南がすでに敗退しているからです。経験量でいうとふじざくらが上なんですが、そのふじざくらはPK勝ちだった相手を、宮崎は勝ってますからね。決まった順位が強さと比例するわけではありません。昨季は初戦で湯郷はギリギリ勝ったことが奏功しましたが、最初でつまづくとしんどいです。初戦でいい流れをつくったものがこの短期決戦、勝てるんじゃないでしょうか。

 

 

2つのトピックをまとめておきました。N2入替戦が終わり、参入チームが決まればまたまとめるということになりそうですね。

WEリーグが開幕しました。Jリーグのシーズンオフが近づいているなかでこちらが盛り上がれるかですね。W杯に負けない何かを期待しています。