先日、ドーハの悲劇について柱谷哲二キャプテンが振り返っているコラムがあり、興味のもてる内容だったので紹介しておきます。

 

① 

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jfootball/2020/01/30/___split_1/

 

② 

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jfootball/2020/01/31/___split_2/

 

③ 

https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jfootball/2020/02/01/___split_3/

 

 

まだ日本代表がW杯にいくことが遠かった時代の話です。そこからオフトが初めて外国籍監督として招聘され、現在のE-1、アジアカップを制し、いよいよW杯への機運が高まっているなか、挑んだ予選の最後の最後で涙を呑んだわけですが、その間をキャプテンという視点で語られていました。

オフトの就任は日本のサッカーを強烈に前に押し進めましたね。組織を植え込むことを重視するという当たり前ではありますが、日本ではまだまだ浸透しきっていないことに取り組み、選手としてはストレスを抱えるものではありましたが、それで結果を出すことで選手から信頼を得ようとしました。勝つのは大変です。個人でプレーするだけでは限界があります。いかに規律・組織が大切か。ただ、選手としても一見大変そうなんですよ。それを我慢すれば楽になれますけど。そのせめぎ合いをして、いつまで経っても組織構築に対する認識が甘いチームがありますね。凍傷哲二の地元にありますが。

そして、W杯予選の話。当時は出場チーム数も少なく、さらにアジアの枠も少ない状況で、予選突破は難しいものでした。しかも順調にアジアで実績を積むチームと日本では差がありました。最後の最後で敗れたわけですが、やはり武田修宏という存在ね。ラモスに常に信頼されてないのは分かりますが、最後の試合でも残念なことになりました。本当に組織・規律がしっかりしていること。それを遂行できる選手が必要だということ。それを痛感させる結果となりました。

そして、今。日本はW杯予選突破は当たり前、本戦でいかに勝っていくかというところに主眼が置かれるようになりました。それはひとつにJリーグの開幕により、サッカーの注目度が増し、選手層が上がったこと。もうひとつがこの時代に日本サッカーが大きく進化し、現在も失敗を教訓にしていること。

 

 

ただ、日本のサッカーはまだ先導者についていく状況には変わっていません。女子サッカーはチャンピオンになり、先導者になりました。男子にもこの時代が来るのか、追随しながらアジアでの優位性、さらには世界での地位を高めていけるのか。どうなるかは分かりません。我々としては先人の努力、特に90年代初頭のチームが今のベースにあったことを忘れてはいけません。

色々考えさせられる内容でした。公式戦が中止となったので、しばらくは読んだり考えたりしたことについて溜めているのでそれをまとめていくことにします。