さてサンガは12節限りでリカルド、アレモンの登録抹消を決意しアンドレ、ピニェイロを獲得した。しかしブラジル、ポルトガルもシーズンオフであり両選手ともフィジカルが万全でない中であった。しかもピニェイロに関しては中払、美尾がいる左サイドにこれ以上メスを入れる必要があったのだろうか。リカルドは勿論仕方ないと思うしアレモンもJ2では活躍できたが多分J1にいても輝けなかったと思う。
 さていきなり13節甲府と対戦した。ここで今季の全てが決まると思っていた。しかし結果的に大敗。内容も最悪であった。こうなると諦めるしかないと思っていたが次の清水戦で今季ベストゲームともいえる試合で勝った。次の千葉戦で敗れたものの試合内容はサンガの方が完全に勝っていたし後は決定力の向上だけと思っていた。さて前半折り返しとなったガンバ戦でサンガは再び最悪の内容で負けてしまった。こうなれば相当厳しい。次の福岡、セレッソというライバル2チーム対し連勝しないと今季の残留は100%ないと思っていた。結果は1勝1分け。福岡戦は執念で勝ったがセレッソ戦は何とか勝ち点1をとるのみに終わった。しかし次の横浜M戦で0-4で大敗しここで監督解任かと思われた。しかしその声は一切挙がらなかった。
 そして柱谷前監督はようやく重い腰を上げた。ここまで機能しきっていなかった米田を外し石井を起用した。これにより守備は安定しだしたが攻撃の迫力不足が問題となってしまうハメに陥った。マリノス戦からはじまり清水、鹿島に3連続完封を食らった。
 そして今季初完封のゲームがF東京戦。PKの1点を守りきった。しかし次の千葉戦も全くゴールネットを揺らす臭いもせずレッズ戦では大虐殺とまさに最悪の流れ。ここでようやく監督が解任された。
 中断明け開幕戦に中断中に一体何をやっていたんだろうという疑問符が付いた。今本当に気付くが前監督が頑張っていたのは常にアグレッシブに攻撃することだったと思う。だからどんどん押し上げて行こうという意識だったと思う。後ほどそれが本当に大切だったというのに気付いてしまう。下位に通用しても上位には全く通用しないサッカー。これでも勝ち点が拾えたらいいと思うんだけどサッカーとしては不充分。今だからいえるけど米田→石井は100%有効な策だったとはいえないね。だってレッズ戦では虐殺もあったし攻撃の迫力不足もあったし。