硬い肉を柔らかくするには時間が必要!

 
肉質と価格は比例します。
 
これは、市場経済が生まれてからの心理と思います。
 
ブランド牛は美味しいのは間違い何のですが、だからと言って、そんな高いお値段の肉をいつも食べるのはかなり金銭的に負担です。
 
それに、正直にいうと脂のきつい肉は、お腹に優しくないです。
 
美味しく食べて、しかも健康を害しないのが理想ですよね。
 
そんなわけで、100g二百円以下の安いアンガス牛を、300gほどで買ってきて、柔らかくする下処理をしてみました。
 

安く硬い肉は柔らかくできる!

 
肉はタンパク質なので、酵素が含んでいるものを入れると、柔らかくなります。
 
ただし、柔らかくなりすぎるケースもあるので、量は調整しないといけません。
 
個人的には生の玉ねぎをおろしたもの、生姜、ニンニク、そして蜂蜜をジップロックタイプの袋に肉と共に入れて、料理酒でかさ増しをして2〜3日ほど放置です。
 
全体的に浸る程度の漬け込み液が、理想です。
 
1日に一回は、上下をひっくり返して全体的に馴染ませるのも重要ポイントです。
 
その後、たまに指で赤みのところを押して、柔らかくなればOKです。
 

漬け込みで肉を柔らかくするやり方の欠点とは?

 
私のやり方で肉を漬け込む、つまり、マリネすることの欠点は、あまり脂肪分が柔らかくならない、筋の部分はそれほど効果がないことです。
 
探せば、もしかしたら脂肪分も柔らかくできるかもしれません。
 
多分、重曹など脂に効果がありそうなので、効果が期待できると思います。
 
ただ、漬け込み系のお肉は想像以上に柔らかくなる可能性があるので、全体的に柔らかくしすぎると肉がだれてしまうケースもあるので、加減はご自分でチェックしながら行うしかありません。
 
でも、昨日は野菜のみでマリネでしたが、かなり柔らかく仕上がったので、出来としてはかなり良かったと思います。
 

マリネする肉の他のメリット

 
肉をマリネすることのメリットは、平たくいうとほとんど味がついているので、焼き上げる時に塩胡椒をする程度でソースがいらないことでしょう。
 
実際に、ステーキハウスで肉を漬け込んでから焼くお店では、塩胡椒だけで十分に満足できるレベルの味に仕上がり、ソースなどをかけるとやや濃すぎる感じがします。
 
安い肉でも美味しくなるのはもちろん、子供でも簡単にナイフで切ることができるので、家庭でステーキを楽しみたい時には最適の仕込み法と言えるでしょう。
 
また、ドライの熟成肉のように、乾燥し過ぎた部分をカットする必要もないのに、旨味が確実にプラスされているのもいいですね。
 
ウエットタイプの熟成を自宅で作ったことがありますが、2週間ぐらいとかなり時間もかかるので、それに比べると2〜3日なのでそれほど待たないのがいいと思います。
 

肉をマリネするデメリット

 
漬け込み肉のデメリットは、時間がかかるので、肉を買って即座に食べられないから、計画的にいつ食べるかを決めて、その2〜3日前にはお肉を購入する必要があることです。
 
ですから、今すぐ食べたいというケースでは不適切ですね。
 
もう一つでメリットがあるとすると、焦げやすいということでしょう。
 
私は主に蜂蜜を使いますが、実は適量の砂糖でも意外に柔らかくなりますし、味も良くなります。
 
どちらにしても、糖分を含む肉は、焦げやすいのです。
 
普通、ステーキというと、両面を強火で焼いてから弱火で中まで熱を通すというのが一般的ですが、漬け込み肉を家庭で食べる場合、弱火で蓋をして片面3分という感じが適度にレアで火が通っている感じでした。
 
もちろん使っている調理器具、私の場合はIHヒーターなのですが、きちんと余熱で温めたスキレットを使い、ヒーターは弱の設定で焼いています。
 
このやり方で、とても柔らかく、美味しく食べられました。
 

安い牛肉を漬け込むことのまとめ

 
安い牛肉でも、一手間加えるだけで、基本、漬け込んだら冷蔵庫に放置するだけで高級肉並みの柔らかいお肉を食べることができます。
 
正直、そういう漬け込んだお肉をスーパーなどで売ればいいと思っていますが、どうでしょうね?
 
物価が色々上がっている昨今、安くて美味しいのは生活レベルを落とさないための工夫と言えるでしょう。
 
そういう意味では、安い外国産のお肉をマリネしてから食べるのは、おすすめです。
 
また、鶏肉や豚肉なども同じように、低価格のお肉を柔らかくすることが可能です。
 
それに、肉に含まれる工場では完全に血抜きができなかった血を、漬け込むことで取り除くことができるのもいいですね。
 
ただし、漬け込むと牛肉の赤い色がほぼ抜けて白っぽく豚肉みたいになるのですが、それには驚かないでください。
 
きっと、牛肉のあの赤い色は、血の色です。