尼僧が作って詠春さんに伝えた詠春拳

 

詠春拳というと、香港が生んだ世界的映画スターのブルース・リーが学んだ武術として有名です。

 

なお、ブルース・リーの師匠である葉問は、自宅を日本軍に占拠されたのが原因で「日本人に教えるな」というような遺言を残したという噂があります。

 

実際、日本で詠春拳で有名な人は、少なくとも昭和の時代では話を聞いたことがありません。

 

当時は、ブルース・リーが創始したジークンドーで知られた人はいたかもしれません。

 

それに、日本では太極拳のように一人で型(套路)を演じるようなスタイルの方が、なぜかウケがいいようです。

 

詠春拳は、対人練習の方がメインんで、套路は基礎練習のような印象があるほど他人と組んでの練習が目立ちます。

 

ねぜに今になって詠春拳?

 
個人的な主観なのですが、詠春拳が香港の一大勢力となり得たのは、葉問が強くて有名だったこともあると思いますが、その訓練が狭い空間で可能だったからではないかと思うのです。
 
知っている人も多いですが、香港はかなり住宅事情が悪く家はかなり狭いところに家族で住んでいます。
 
広い場所が必要な憲法は、あまり練習しにくかったのではないかと思います。
 
詠春拳の優れているところは、船の中で編み出されたというほど狭い空間で練習可能で、基本の小念頭という套路は、一歩も動きません。
 
そして、一歩も動かないのですが、下半身に相当効きます。
 
正直、30分ほど、套路を六回繰り返すだけで太ももがパンパンになりました。
 
本場の人は3時間もやるそうです、すごいですよね。
 
 

経絡学的にみて効果が期待できる小念頭

 
小念頭は、シンプルでせいぜい5分ほどのエクササイズです。
 
使い方を覚えるとなるとさらに時間を要しますが、一連の流れを動画を見ながら行えばそれほど難しくはありません。
 
おそらく、何度か繰り返すだけでほとんど覚えてしまうでしょう。
 
もちろん、継続して行うのが最も大変なのは、誰でも知っていることですね。
 
で、小念頭の動きなおですが、やたらと手首を捻ります。
 
この動きは、手首にある経穴やそれぞれが属する毛入れ国良い影響が考えられます。
 
日本で一時期流行した指回し運動も、同様に経絡的な効果が期待できますが、類似の運動と思っていただければ結構です。
 
ようは、毎日行うのが重要で、コロナ禍の最中、あまり室外に出たくない、人にはおすすめです。
 
特に、こんなに暑い日が続くので、夏にはかなりマッチしたエクササイズではないでしょうか?
 
 

詠春拳エクササイズまとめ

 
 
武術的に強くなりたい場合は、直接誰かに学んだ方がいいですが、型を覚えるだけなら「小念頭」をYoutubeで検索して、動画の通りに行えば覚えられますし、エアコンが効いた空間で涼しくエクササイズが可能です。
 
また、使い方についても詠春拳はかなりオープンハートな人が多く、多くの動画で紹介されています。
 
私が中国拳法を習ったときは、型を習うだけで四回レッスンで1万円取られていました。
 
それに比べると、かなり、というか無料で学べてしまうほど情報量が多いのが詠春拳の特徴です。
 
コロナの感染者数が爆発的で、しかも35度を超えるような暑い日が続くこの夏、1日30分のエクササイズとして詠春拳はかなりおすすめです。
 
ヨガもいいのですが、私のように毎日やっていると、正直他の運動がしたくなります。
 
それに、ヨガのインストラクターを取る時に、ヨガ以外の運動を組み合わせた方がいいという話もありました。
 
欧米で活躍したスワミ・シヴァナンダの弟子スワミ・デバナンダは、ヨガ以外に水泳を好んでいたそうです。
 
ヨガだけではなく、他のものを学ぶことで、何か新しい発見があれば、それはあなたの自己成長にとても有意義ではないでしょうか?