骨盤が歪んでいるデメリットとは?

よく、健康系の番組でも「骨盤が歪んでいる」という話を聞くと思います。
 
骨盤が歪むことの最大のデメリットは腰痛や生理痛などになりやすい、骨盤に治まっている内臓も歪むので体調が悪くなるという健康面もありますが、他にもいくつかのデメリットがあります。
 
まずは、姿勢が悪い、というか醜悪に見えます。
 
歩く姿、立ち居振る舞いが歪んでみえるので、外見でとても大きな損をしてしまいます。
 
また、内臓が歪むせいで太りやすくなるという話も、あながち嘘とはいえません。
 
それに、スポーツなどでは確実に記録が落ち込みます。
 
有名なのは、サッカー選手などで無茶なプレーや走り込みをやりすぎて骨盤にダメージが残り、全盛期が非常に短くなるという選手生命に関わる話が結構多いと思います。
 
正直、なぜ多くの人が自分の骨盤のケアをしないのか、不思議に思うほど、骨盤の歪みは人生に大きな影響を与えます。
 
事実、腰は、分解すると「肉月に要」と書くように、人体の要なのですから。
 

骨盤が歪んでいるかどうかを知るのが第一歩!

 
骨盤が自分の生活に強い影響があると理解していただいたと思いますが、次のステップとして骨盤の歪みを自分で確認できるかどうかが重要となります。
 
そして、さらにいうと、なぜ自分の骨盤が歪んでしまうかの原因がわかるともっといいですね。
 
足を組むからという理由を挙げる方もいますが、実は、骨盤が歪むからこそ足の組みやすいという現象も起こり得ます。
 
足を組むから歪むのなら、組みやすい反対側に組んでみればいいわけで、多くの人が違和感を感じると思います。
 
組みやすい方があるということは、すでに足を組む前から歪んでいる可能性は多分にあるでしょう。
 
実際、定説にある骨盤が歪む原因は全て吟味した方がいいですね、鵜呑みほど危険なものはありません。
 
事実、腰が悪い人が整形外科に通い、脚の牽引をすることでさらに悪くなった例もあるので、プロの方でも対処法を間違えるリスクがあるのです。
 
ですから、状態を知り、原因を知ってから対処するのがおすすめです。
 
 

骨盤の歪みを知る方法1:バッダ・コーナ・アーサナ(合蹠(がっせき)のポーズ)

 
あくまで自然に明日の裏を合わせて座ってみてください。
 
この時に、左右の膝の高さが違っていたら、あなたの骨盤は歪んでいる可能性があります。
 
しかし、ただ単に股関節周りの硬さが左右で違うという原因もあり得ますので、このポーズだけで骨盤の歪みを決めつけないでください。
 
可能性として、膝が高い方が骨盤が前傾、膝が低い方が骨盤が後傾の可能性があります。
 
なお、この姿勢のままで、両膝をシーソーのように左右に揺らすだけでも骨盤が整うケースもありますので、チャレンジしてはいかがでしょうか?力を入れずにゆるりと揺らすのがポイントです。
 

骨盤の歪みを知る方法2:正座をする

 
最近の生活で正座をする機会が全くない人は、ぜひこの骨盤のチェックを試してください。
 
正座をあくまで自然に行って、左右の膝のどちらが前で、どちらが後ろかで骨盤の歪み方を知ることができます。
 
また、自然に膝が開いてしまう場合は、骨盤の開きが大きく弛んでいるケースがほとんどです。
 
骨盤は閉まっている方が、内臓にはいいと昔の整体術の本に書いてありましたが、内臓が正しい位置になりやすいというのがその理由でした。
 
膝が前に出ている方が骨盤が後傾で、膝が後ろになっている側が骨盤が前傾の可能性があります。
 
まれに、足の長さが先天的に違うという場合は、この限りではありません。
 

骨盤の歪みを知る方法3:膝を曲げる

 
うつ伏せに寝た状態で、左右の膝を同時に曲げるか、左右片方ずつ曲げてその差を比較します。
 
通常、両方一度に曲げた場合、片方が曲げやすく踵がお尻に近くなり、もう片方がお尻から遠くなります。
 
この時の注意ポイントは、自分の目で確かめようと体をひねるとその影響が出るので、鏡の前かスマホのカメラ機能で確かめるのがいいでしょう。
 
最も、よほど鈍くない限り、自分の足首を合わせた時にどちらがお尻に近いかは、感覚でわかります。
 
もちろん、これも膝の故障のせいで結果が変わる可能性がありますが、そのような問題を抱えていなければかなり正確に出ます。
 
また、力を抜くと足首が左右に広がりやすいなどの現象は、骨盤が開いているケースで起こり得るので、骨盤の中心である仙骨の歪み方なども発見しやすい検査法です。
 
この方法は、私も頻繁に自分の骨盤チェックで使っているので、おすすめの度合いはかなり高いです。
 

骨盤の歪みを知る方法4:ボトムの後ろ姿をチェックする!

 
骨盤が歪んでいると、それは服装に現れます。
 
最もわかりやすいのが、ボトムのセンターの縫い目が左右どちらに寄っているか、ベルトの左右でどちらが高いかです。
 
この骨盤の歪みを知る方法は、まず最初は人の服を見て確認するといいでしょう。
 
骨盤の歪みが大きい人ほど、真ん中のラインが左右どちらかに大きくずれていますし、ベルトの左右の高さがまるで違います。
 
また、左右のお尻の大きさがはっきりと明確に、または、微妙に異なります。
 
これも歪みが大きい人ほど、左右差が出てしまいます。
 
ご自分のチェックをする時は、やはりスマホのタイマー機能を使った撮影がおすすめです。
 
なお、服を着てすぐではなく1時間ほど移動などで歩いた後に撮影するのが、確実に骨盤チェックを効果的にするポイントです。
 
骨盤の歪みを知る方法5:後上腸骨棘(PSIS)の位置を確かめる
 
これは、どちらかというとカイロプラクティックなどを専門に学習した人が使う方法ですが、実は誰でも使えます。
 
骨盤には、後上腸骨棘と言われるものがあります。
 
詳細は解剖学の骨格図で確認するといいでしょう。
 
理想的には、うつ伏せでチェックするのですが、足の長さの比較よりも正確に骨盤の歪みを知ることができるので、かなり重要です。
 
先にも述べた通り、先天的に脚の長さが違う、またはうつ伏せに寝た時に骨盤が真っ直ぐなっていないせいで脚の長さの差が出るケースもあるので、脚の長さで左右の長さは実はあまり当てになりません。
 
また、私の場合は、足の角質がかなり分厚くなっていた時、靴のサイズも変わってしまったので、足の長さを踵で見るやり方はあまり信用していません。
 
なお、後上腸骨棘の位置はわかるけれど、左右差が背中側のためにわかりにくいという方は、水性ですぐに消せるインクのペンでその場所をマーキングして、スマホで撮影して確認するといいでしょう。
 

骨盤の歪みをする方法のまとめ

 
いかがだったでしょうか?自分でできる骨盤の歪みを知る方法はかなり役に立つと思います。
 
まず、腰が痛い時に自分の骨盤がどうなっているかの状態を知る必要があります。
 
その次に、骨盤の歪み方に対する対処法をお請うことになります。
 
実際、骨盤を構成する骨や骨盤の歪み方を知るのは、慣れると1〜2分でできる簡単な作業です。
 
未知のことを知るのはめんどくさいと反応してしまうかもしれませんが、そのめんどくささを押して実践する価値があるものです。
 
骨盤のケアは、まず体の調子、動きやすさなどが挙げられますが、事実として、外見的にすっきりとして美しく見えることも確かなことです。
 
骨盤が下がっていると、お尻のシルエットがペッタリとして、もっさりとした体型に見えます。
 
男性はもちろん、女性にはなおさらスタイルや服の着こなしで重要なファンダメンタルを向上させる意味でも、骨盤をきれいにするのはおすすめです。
 
上記の5つの骨盤の歪みを知る方法は、複数を行うことで正確にわかるので、とりあえず簡単な1〜4までを繰り返し試してみてください。
 
5については、まずはネットで後上腸骨棘の場所を確認してから、ぽこっとしている骨の出っ張りを探してみてください。
 
なお、余裕がある場合は、仙骨の下の先っぽ(仙骨底)が左右どちらにずれているか確認するのもおすすめです。