ヨガといえば身体訓練となっていますが、それは一部といえます、ヨガの。
本来の体の動きは、瞑想のための下地作りにすぎないのですが、それでも意思をもって体のコントロールをすることは重要です。
意志の力で体の不要な力を抜けるようになるには、人によってはたやすい場合もあれば、かなり困難な場合もあります。
しかし、結局は瞑想のために理想的な身体のコンディションを確立できれば、それで十分なのです。
身体的なリラックスとして私は次の3つの段階を挙げています。
1.筋肉・内臓レベル
2.五感レベル
3.脳・神経レベル
最低限でもこれらである一定の水準をクリアしないと瞑想ができる身体的な準備ができているとは言えません・。
五感のレベルは、ヨガではプラティヤハラといいます。
脳神経レベルは、どちらかというと筋肉・内臓レベルと五感レベルの統合ができている状態です。
この肉体レベルでは、残念ながら脳や神経とのつながりを逆に使う以外に方法がありません。
本格的には、プラーナの感覚が身に付き、自分の脳や神経を丹念に吟味してそこにたまっている不純物を除去していく必要があります。
ただ、この作業はある程度できるようになっても、日々の生活で頭にたまる不純物をどんどん処理していくという鼬ごっこにはなってしまいますが。
それでも、放置しておくことに比べれば、自分をよい状態に保つことができますし、深い瞑想を達成して、維持することができるのです。