気功セミナーを始めてから、かれこれ20年以上経ちます。
受けらた方は、現役の整体師の方から、
これから整体師になりたいという方がいらっしゃいますが、
整体業に従事されていない主婦や会社員の方も、
たくさんいらっしゃいました。
また、定年退職された方や大学生になったばかりの方など・・・
老若男女問わず、さまざまな方です。
みなさん当然、気功に興味があるという方ばかりです。
まず、一通り、やり方を教えます。
そして、その場に来られている参加者もしくは私に対して、
「では、やってみてください。」
というと、ぎこちなく手をかざしながら、照れ笑いをうかべたりします。
気功に興味はあるものの、実際やろうとすると、
どうも尻込みしてしまう。
とい方は少なくないと思います。
尻込みと言っても、挑戦してみてだめでも、
何か失うわけではありません。
恐怖感をもつというより、猜疑心を持つ人が多いようです。
私に対してだけでなく、人間に、
いや自分にそんな能力が備わっているのだろうか?
ということだろうと思います。
そんな時、必ずこう言います。
「信じてください。」
私のことをということではなく、
自分自身にその力が備わっているということを・・・
そして、私が
「相手に向けて、左手をかざすだけでOKですよ。」
というと、
目をつむり、神妙な面持ちで、
「はあぁ~っ」と・・・、
声は聞こえてきませんが、明らかに気を送りこもう。
としているのが、わかります。
そして、腕や手の指先にぐっと力が入っているのも見てとれます。
中には、全身の筋肉が強張ってしまっているような方も・・・
気迫は伝わるかもしれませんが、氣の流れは滞ってしまいます。
そもそも、氣は出すものではありません。
また、出るものでもありません。
表現的には、出る。出す。送る。放射する。転写する。
などといった方が伝わりやすいのでそうしているだけです。
氣は、自然界に初めから存在しているのです。
例えるなら、川。いつもは静かに止まっていても、
風が吹いたり、太陽を浴びて温度が上がったりすることで、
動き、波を打ち、流れ始めます。
氣を送る。ということは、
この流れを起こしてあげるということなのです。
力む。必要などどこにもないのですが・・・。
そして、この力みが最大の難敵なのです。
つまりは、氣の存在を信じきれていない。
(信じていない)ということです。
ないと思っているものを、無理くり力ずくで出そう。
または、なんとかして、相手に気を感じてもらおう。
としまうのです。
これが、気負いというものです。
どうしても負けたくないじゃんけんをした時、
力んでしまいグーを出してしまう確率が高いそうです。
力みがある個所の筋肉を硬直させ、
いつもなら普通にできることも、
心と身体のバランスをとりづらくうまくいかないことが多いのです。
いい意味で、脱力する。
これが相手や自分に氣を送る時、最も必要なことです。
「肩の力を抜いてえ~。そう、リラックスしてえ~。」
なんて言われると、余計に筋肉や心(意識)が緊張してしまうこともあると思います。
かといって、
だらーんと肩を落とし、口を半開きにして、ぼけーっとすることでもありません。
余計な力を抜く。ということです。
どういうことかというと、いたって自然な心と体の状態にするということです。
たとえば、「すばらしい。」などと相手をほめるとき時、
心の中で「ほんとは、お世辞でも言いたくない。」なんて思っていれば、
顔は強張り、自分だけでなく、言われた相手の気の流れも乱れ、停滞します。
また、
「ここで、一発ホームランを打ってやろう。」
と力むと三振してしまう。![]()
ボーリングでストライクを狙おうとすると、ガターになってしまう。![]()
スピーチで言葉を噛んでしまう。![]()
「いいところを見せよう。」とすると、
自分では気づいていなくても、
硬直してはいけない筋肉が硬直してバランスを崩してしまうのです。
体と心がごく自然であること。無理をしていない状態が理想なのです。
気功を習得するには、テクニックを身につけるというよりも、
氣というものは、存在している。
と、自然界に水と空気があることと同じように、
意識してもらうことが重要です。
氣を、自分の力で流してあげる。という認識よりも、
「氣の流れをよくするために掖(たすけ)てあげる。」
氣は、手から出るものと思っている方は多いようですが、これがそもそも間違いです。
氣はもともと自然界(宇宙・人)に存在しています。
手を媒体にして、宇宙からのエネルギーを送り込んでいるだけなのです。
決して、「氣を出すぞ。」などと力んではいけません。
やり方を教えると、すぐにできる方も大勢いらっしゃいます。
リラックスして相手(自分)のに対し、
「よくなってね。楽になってね。」とだけ想う。
そして、手をかざし、左回りに回転させるだけでよいのです。![]()
