ここまで国際バカロレア(IB)について大変だ、大変だっていっぱい発信してきました
そしてこんなに大変な思いをしてIBDPを取得しても日本の大学の帰国生入試ではそこまで評価してもらえなかったなあと振り返って思います
「統一試験」ということで国際バカロレア(IB)とSATは同等に扱われるのです。
子どもが両方を経験した印象で言うと、IBDPはフルマラソン SATは1000m走、みたいな感じです。 IBDPは2年かけて膨大な量の課題と、最後のペーパーテストをこなして、課題2割、最後のテスト8割で評価され、ようやく点数がつきます。 一方、SATはペーパーテストのみの評価です。
どちらの競技も良い成績を上げるのはもちろん大変だけど、素人がどちらかを選ぶとき、完走できるかどうかわからないフルマラソンより1000m走の方がハードルが低いと思います。 そもそも競技にかかる時間が全然違います
国際バカロレア(IB)とSATではその中身・性質が全然違うのに、どちらに参加しても高得点を取れさえすれば評価されるのであれば、敢えてフルマラソンに挑戦するのは大変すぎます もし日本の大学受験が目標であるならば、です。
20年度の慶應大学の法学部の受験では、TOEFLとSATの書類審査で1次試験を突破したら、2次試験は論文と面接の出来のみで合否が決まり、統一試験での高得点は考慮されなかったと思われます。 何故なら統一試験とTOEFLの高得点者である下子を含めた何人もの友達が、2次試験で不合格になったからです。 日本の大学の帰国生入試で「IBDPを取るのは報われない」って思います。
下記の記事も紹介しておきます。
「留学生が選択しない理由から考える、日本におけるIBの有用性」
https://globaledu.jp/international-baccalaureate-5-6588.html/2
でも先日、下子とスカイプをしていて下子が「私、国際バカロレア(IB)で頑張って良かったよ。」そう言ったんです。
こういうブログ記事を書いていたので「ふむふむ」と思ってはいたのですが
https://mayuublog.com/toefl-unified-tests-highscore
下子が頑張って良かったって思う事はやっぱりIBで勉強したことは全部自分の知識になってるから、なんだそうです。
IBで膨大な量の英語文献を読み、論文を書き、6教科の勉強をしたことでとても英語力がついたと実感するようです。10月に受験予定の英検1級の過去問を先日解いてみたけど、全問正解の勢いで答えがわかるんだそうです
やっておいて無駄な勉強なんて何一つない、と昔から思っていますが、受験でそんなに報われたとは思えなかったIBを、「やってよかった」と感じている下子をみて私もよかったなあ〜としみじみ思います。