所要のため、朝早く駅に向かっていたある日。

既に音量マックスで鳴り響くセミの声。

その合間に。

「ピーピーピー♪」と鳥の鳴き声🦜

 

「そりゃ、鳥だって鳴いてるよ」と普段なら気にもしないけど。

どうも聞こえてくるのが私のすぐ近くのやたら低い場所

(野生の鳥は人間が近づいたら逃げるよね?)

 

と、声のする近くの植込みを覗くと

 

 

まだ子供の鳥が逃げるでもなく鳴いている。

 

おそらく

巣立ちで飛び立ったけど上手く羽ばたけずこの植込みにたどり着いたのでしょう。

 

辺りを見ると

 

親か兄弟らしい鳥たちがその場を離れず
「頑張れー頑張れガーン」と励ましているのか。
末っ子に近づく不審者(もちろんワタシ)に「アンタ、うちの家族に近づいてんじゃねーよグー」と威嚇しているのか3羽揃ってピーピー鳴き続けている。
 
心配ではあるけど。
私に何か出来る訳でもないし、自然の掟に任せるのがルール。
自力で巣立ちするしかない。
巣立ちまでにカラスや野良猫に見つからないように祈るしかない。
と、静かにその場を立ち去りました。
 
その日の帰り道。
ちょっと寄り道して例の植込みを覗く。
もう幼い鳥の姿はない。 家族の姿もない。
 
無事に旅立ったのだろう。
そう思うことにした。