徒然にひとりごと
物語11
皆んなが揃った夜、ザギは重い口を開いた。
「数年前のこと
遠い惑星から2つの流星がこの地球におちた。
ひとつは、ジャンガド王国に、ひとつは、この西の国に。
それはふたつでひとつの流星が、この地球の上空で2つに分かれた。
互いに、それぞれの落ちたところで、ひとつは、イーク、お前が誕生した。
ひとつは、おそらく西の国で誕生した姫君。
それぞれに平和の王国を創るべく、惑星から届けられたものだった。
ジャンガド王国では、暗殺者が現れた。」
「まさか、ゴォカ…」とキーイー。
「西の国に、滅亡の刺客が送り込まれた。そ奴が…とある村を攻めて、ゴォカに悪魔の呪術をかけたのだ。そして、ジャンガド王国に送り込んだ。」
「まさか…」とイーク。
「老師はそれを防ぐため、ジャンガド王国へ行って、そこに住みついた。」
「じゃ、西の国は?」とワミ。
「おそらく…あの男…
そして、姫君を守るため、一人の旅人が西の国に入り込んだ…のだが…」
「その旅人は、その姫君を守れたの?」
「おそらく…地下に潜ったのだろうと思っている。まだ、西の国から出ていないはずだから…」
「それで、我々のやるべきことは?」とキーイー。
「姫君を助けて、この西の国を統一すること。」
「…」
皆んな、息を飲んで黙った。
「キーイーとワミよ、老師から預かってるモノがあるはず」
二人は、はっとして、頷いた。
「老師は…ゴォカを助けるために、まだとどまっているのだ。」
「助ける?」
「いつか、わかる。ところで、ディル…」
と、ザギがディルを呼んだ。
「お前は、全てをわかっているね。」
皆んなが、ディルをみつめたが、ディルは、静かにひとつうなずいただけだった。
ディルは、思っていた。
『僕が…失敗したんだ』
物語12
東の国に戻って、1ヶ月が過ぎた頃、ゴォヤの妻に新しい命が宿ったことを知った。
ゴォヤは、それをとても喜び、村の人々大いに喜び、ゴォヤは、益々村のため、村人のために畑仕事はもちろんのこと、村の家々をみんなで協力して建てたりしていった。
住むところ、食料、そして井戸も掘った。
裕福ではないが、皆んなが協力しあって、病人がいればみんなで助け、年老いた者の生活を助け、温かみのある村になっていった。
夏の終わり頃、ゴォヤの妻は、子を出産した。
元気な男の子だった。
ゴォヤが駆けつけると、妻がゴォヤに言った。
「不思議なことに、この子、左手にキラキラ光る小さな石を握ってるわ‼︎」
ゴォヤは、それを聞いて…ただただ涙が溢れてきた。
『ゴォカ…』と小さくつぶやいた。
…………
続きます…と言いますか
しばらく、お時間をいただきまして
第七章に
続けたいと思います。
もし、お読みいただける方がおられて…
お待ちいただけるのであれば。
では、また🖐
📝🍵