祖母も母も鳥が好きだったニコラブラブ

だから私が子供の頃から実家には鳥が常にいた。祖母の家にはいつもつがいのセキセイインコセキセイインコ黃セキセイインコ黃
実家には手乗りではないセキセイインコセキセイインコ黃が常に一羽。一羽につきだいたい12〜3年生きるので、今居る子は3代目(ピッピ)だセキセイインコ黃

毎日新聞紙を取り替えて、新しいエサやお水やレタスをあげる。機嫌が良いと『チッチッチ〜〜乙女のトキメキ』なんて家族がビックリするくらいの大声で歌うのだルンルン

母が闘病中、介護ベッドの近くに鳥かごをおいてあげると母は喜んだ。

ピッピセキセイインコ黃は一度逃げてしまった事がある。
父が『もう駄目だろう。』とすぐに諦めたのに対し、母は『そんなにすぐに諦めるなんて信じられない!』と激怒して、虫取り網を買って外に探しに行った。

家の中はどんよりとした雰囲気になり、父も母にすごく怒られて急いで探しに出た。
ふつう、手乗りではない羽を切っていないセキセイインコがバッと空に飛びだしていったら…諦めてしまうだろうが母は執念でピッピセキセイインコ黃を連れ戻したのである。
田んぼの中を走り回り泥だらけになって、虫取り網で捕まえたのだ!

父も私もまさか大空を飛ぶ鳥を、虫取り網で捕まえる事など不可能だと思っていたから、母がピッピセキセイインコ黃を連れ戻った時は仰天したびっくり


母はとても感情的で行動力があり、最後まで諦めない人だった。
うちの家族の中で誰よりも情熱的でそれが時に鬱陶しいと感じたけれど、、、会えなくなってしまうと、あの豪快で底抜けに明るい母に会いたくて仕方がない。
母に甘えて、色んな話をしながら、母の料理をまた、食べたい。

もう、甘える歳ではないが、無性に甘えたくて仕方がない時がある。



セキセイインコ黃連れ戻された3代目ピッピセキセイインコ黃