写真は 声優時代の代表作品のひとつ、
「ドンチャック物語」の主人公、ドンチャックとララちゃんです。
ちなみに私は、ララちゃんの声を担当しておりました。

ドームホテルの打ち合わせの後に、後楽園遊園地入り口でバッタリ。
なつかしくて、思わずパチリ!

銀座の養成所に通っていたあの頃の若さが まぶしく想い起こされます。

5年後、10年後の人生デザインのために全日空を退職し、
1日も早く、1人前のナレーターとして生活していけるようにと、
その種のアルバイトに明け暮れていた頃です。

デパート屋上での子どもショーのお姉さん。
キャンペーン・イベントでのナレーターコンパニオン。
クラブやキャバレーでの司会もやりました。
頂けるお仕事は、次へのチャンスのために決して断らず、
とにかく一生懸命でした。

正直、どさまわりで場末の仕事の時は、
全日空を辞めたのは、間違いだったかな~なんて
不安になることもありました。

当時はインターネットは勿論、情報がなかなか入手できない時代でしたので、
電話帳でプロダクションをリストアップして、毎日、毎日挨拶周りの日々でした。
「おはようございま~す。 将来有望の のざききいこです!」と。

そしてある日のこと。
そんな一生懸命の私を見ていてくださったあるプロダクションの方が、
「声優のオーディションがあるから、オーディション体験のためにも行ってみな」
と、声をかけてくださったのです。
「ハイ!」 初めてのオーディション、わくわくでした。

当日スタジオに入ると、ベテランの声優さんたちがズラリ。
まだまだ卵の私は、セリフ無しのガヤでもいいから、レギュラーになれないかな~との思いで参加させて頂いたのです。

ところが!! いきなり、準主役にバッテキです。

運命の女神様が、私のそれまでの一生懸命にご褒美をくださったんですね。