本当のところはそっちを選んだらどうなってるかなんてわかんないけど | 手当て屋さん

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13年間買っていたマンガがとうとう終止符を打ちました。連載ではなく、単行本組ですので先週最終話を見終わりました。

と書くと、なんのマンガか察しのつく方もいると思いますが。

そんなマンガの最後に、すごく目頭が熱くなるといつか、いろんなことを考え、感じたお話があります。

それは、登場人物が「もしあの時こっちを選んでいたら、どうなっていたんだろうか?」という事を幻想ではありますが、体験した時の話です。

この話では、1年前に戻って、その時違う行動をしていたら。ということをこの人物は体験します。

すると、あろうことかこの1年間、ずっと「こうでありたい。」という願いが、あっさり叶ってしまったのです。

ゲームでの選択肢としては、そちらが正解でしょう。

「あれだけほしかったのに、選択肢さえ間違えてなければ、こんなあっさり手に入るものだったの?私の1年間って、無意味だったの?」

そんな風に、頭の中がめぐります。ですが、この人物はその願いをあっさり断ります。願いが叶って手に入れられたはずなのに。

「選択肢が間違えていたから、この1年間苦しんだ。だけど、それは間違いじゃなかった。全力で挑んだ1年は間違いじゃなかったよ。」

何が感動したとか、どこがいいとかうまく説明は出来ませんが、みなさんはわかってくれると思います←

これ、この1年間があったからこその考え方なんですよね。例えば、この時しっかりその選択が出来ていたらどうなるかっていうと、その願いを受け入れて楽しくやっていて、その苦労するであろう1年間すらもないんですよね。

でも、その苦労や体験があったからこそ、簡単に手に入った時に気が抜けちゃったというか、そんな気持ちになったんですよね。

そこでふと、頭に出てきた言葉があります。

「起きた現実は確かにそこに間違いなく存在する。」

未来や将来はまだ存在していなく、間違えていることもあるかもしれません。

ですが、確かに自分が経験した過去やこれまでの経験は、事実として間違いがなく、コミットされて存在しています。

忘れ去られようと、そうでなかろうと。うん。生きてきたこの道に、一切の間違いも変更もなく、存在してるんだね。と、思った28歳の誕生日でした。