今回は、松江城下の北東に位置する西持田町に鎮座の
「大宮大明神」(持田社)です。
【意訳】
西持田村 かめ尾谷 大宮大明神
『出雲国風土記』に言う 持田社
祭神 おほみやひめの命
配神 (左)あめのふとたまの命
(右)あめのうずめの命
当社の大宮姫神は、ふとだまの神の妹である。うずめの神は、姉である。
この3姫神(太玉-大宮姫-鈿女)は、
いずれも天岩戸伝承に関わる神々であり、
うち2神(鈿女・太玉)は、天孫降臨の際に随伴して天下った神(天つ神)。
『出雲国風土記』が書かれた頃の御祭神(国つ神)が気になるところです。
なお、『雲陽誌』には、興味深い記事がありますので添付しておきます。
七座神事とは、当地の祭祀で斎行される舞形式の神事で、
古文書にもたびたび登場し、七段の祭式で構成されて居ます。
(剣舞・散供・御座・清目・勧請・手草・八乙女)
当社及びその周辺の神社で舞われる「亀尾神能」と
佐太神社及びその周辺の神社で舞われる「佐陀神能」(ユネスコ無形文化遺産)
そして、大原郡の「大原神職神楽」(島根県指定無形民俗文化財)が有名です。
亀尾神能 ⇒ 松江市の紹介記事
佐陀神能 ⇒ 佐太神社HP
大原神職神楽 ⇒ 動画(一部)
マップは、コチラがお薦めです。
⇒ 松江市持田公民館発行「ふるさと持田を歩く」
次回は、東持田の「笠那志大明神」(記:かさなしの社)です。