
神魂(カモシ)社というのは、
あの場所には昔、池があり、伊弉諾の尊が毎日この池の畔で御遊びになった。


そこへ社壇を建て、神魂と名付けたのである。
※ 社壇 ・・・ 神をまつったところ。やしろ。社殿。
※ この由来からすると、御祭神は「イザナキ」尊なのでしょうが、
大庭の神魂神社の御祭神は「イザナミ」尊です。
両社はどういう関係にあるのでしょうか。
※ 天正6年(1578)に古き神書を写し畢と記された「佐陀社内證記」には、次の様に書かれています。
「神魂大明神ト者、二尊ノ別宮也。此地ニ池有。彼池ニ石禮(鶺鴒)ト云鳥ノアリシヲ御覧シテ面白ク思召シ、是ニ社ヲ立、二神來住給フ。是ニ依テ神歌モアリ、口傳多シ。此神間社ニ朝日ノ石・夕日ノ森トテアリ、是モ口傳事也。」
※ ⑨「田中池と田中社」の関係(池・鳥・社)に似ていますね。

次回は、「八十八体の早人の事」です。
