湘南のおばあです。
この間の津波予報、1~3メートルって聞いて腰を抜かした。普段は穏やかなこの地でいちばん怖いのは津波。しかも今回は太平洋の向こう側から延々と一昼夜かけてやってくる。自然のことだから、その間にどんな形に変化するかわからない。
チリに大地震と報道された時点で、今までかたく閉ざされていた記憶の扉がバンと開いて、パラパラと地震の情報だけが飛び出してくる。20歳の頃たしかチリ地震の翌日、北海道、東北に大きな被害があったな、奥尻島の地震では逃げ遅れた人がたくさんいたな、関東大震災ではこの辺も国道1号線まで水がとどいたって言ってたな…と恐怖が頭の中を駆け巡る。
テレビでテロップが流れ、市の拡声器が警報を伝える。
「わ~、たいへん。ライフジャケット買っとけばよかった」と娘の家族の所へ飛び込み叫んだ。
「津波は引きが強いって言うから…」
(ライフジャケットじゃ役にたたないでしょう)と、最後まで言わないところが
、婿さんの優しいところ。
「じゃあ、山の方へ行きましょう」
と決断力も早い。有難い!とにかく、この恐怖から逃れたい。
そんなわけで車は山へ山へと、行き着いたところが相模湖に近い山の頂上にある温泉場。
ここまでくれば、津波はもう他人事だ。
「あ~、気持ちいいお湯だ~」
広間のテレビが途切れることなく津波情報を流していた。

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翌日、10時頃警報が解除されたので早速海岸に出た。
春霞で日差しはぽわ~んとし、風景としては冬のような色彩の鮮やかさには欠けるが、風は言葉に表せないほど気持ちよかった。昔、大気中には人に快感を与える成分がある,というような記事を読んだことがあるが、きっとその成分が多いのだろう。こんな日は湘南海岸といえども、年にそう何日もないだろう。
海岸はいつもよりきれいなくらいで、それでも外国からの置きみやげはないかしら,と思って探してみたけど、お菓子の袋、ワンカップのフタ….日本製のものばかりだ。
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30分ほど砂に寝ころがる。春先のおばあの行事。熱い砂が冬に溜め込んだストレスを背骨からどんどん吸い取ってくれる。でも、まだ砂の温度がちょっと足りないかな?
上の写真は、寝ころがると風景がこんな風に見えるところを撮りたかったんだけど、迫力が出ない。

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