世の中には、あれこれ口を出さず、そしてセコセコ動かず、それなのに人々に影響を与える「背中を見せる人」がいます。例えば、すぐ思い浮かぶのは大谷翔平さんです。

 

先日、全小学校にグローブを寄付したことが話題となりました。結果的に多くの人に夢を与えていますし、プロとなってから、観客を楽しませたい、という想いはあると思います。

 

が、大谷さんが野球を始めたりプロになったのは、「みんなに夢を与えたい」という目的や価値観があり行動した結果、ではないと思います。一番の動機は、ただただ野球が好きだった、それだけじゃないでしょうか。むしろそれだからこそあれほど皆を感動させるキャラクターなのだと思います。

 
活躍するスポーツ選手や芸術家は多くが「背中を見せる人」なのかなあと思います。
 
私は、昭和に活躍した放浪画家の山下清さんが好きなのですが、あの方もやはり背中を見せるタイプたと思います。
 
貼り絵を中心とした芸術作品も素晴らしいのですが爆発的な人気を博した理由は、清さんが自分で「るんぺ○」と名乗り全国を津々浦々放浪していたことです。
 
そして、キヨシは、「放浪して人々に自由の素晴らしさを知ってほしい」なんて微塵も1ミクロも思ってません笑
 
貼り絵やのちに書籍となる日記も、養護施設で命じられてはじめたものです。
 
ただただ、自分の心の欲求に従って放浪していました。
 
でも、自由ってすごいな、自分の心に正直に行動するって素敵だな、と私はキヨシの生き様を知り(書籍もたくさん読みました)感動したわけです。
 
ただ、放浪したのち画家として有名になると「皆の期待に応える絵を作らねば、仕事だし……」みたいな大人な心になってきました。素晴らしい絵を残していますが、芸術家は適職だったように思います。天職は、放浪してその背中を見せること、だったのかなと。
 
ホロスコープを読んでみました。
 
キヨシは、太陽星座が魚座、月星座が獅子座か蟹座ですが、ほぼほぼ獅子座だと思います。
 
太陽魚座は、優しく同情的、ぼうっとしていたり、浮世離れしているという一面もある星座であり、ついつい天然キャラ扱いされる星座でもありますね。
 
月獅子座は、4エレメントの火グループに共通しますが、情熱や自分の直感にしたがい行動します。楽しく明るいことが好きです。キヨシは、いたずら好きだったりプライドが高いところがあったり、自分やり方に固執する(固定宮)ところがあるので、獅子座だと思います。
 
キヨシの天職である放浪(笑)もちゃんとホロスコープに出ています。
 
太陽と天王星がコンジャンクション…天王星は離れなたがる星ですそれが、人生の方向性ともいえる太陽と重なっています。
 
太陽のキャラクター…魚座太陽というだけでどこか憎めないキャラと想定できますが、太陽に金星もコンジャンクションなので、さらにどこか愛嬌がある雰囲気に。方方の家でごはんや小銭をもらって放浪できたことと無関係ではないでしょう。
 
火星と天王星か90度…モチベーションや行動力、バイタリティを表す火星が射手座。未知のものや遠い世界を見たいという欲求が原動力です。さらに、離れたがりの天王星が、オーブは1度以内で火星と90度。いかにも、未知のものや珍しいものを見るために、放浪といった感じです。
 
また、水星と冥王星の135度ですが、これは洞察力を表しているといえます。驚異的な記憶力(キヨシは旅をしながら絵を書くことはなく、脳裏に焼き付いてる風景を何年ぶんかまとめて描く、ということをしています。絵だけでなく日記も)も表しているでしょうか。記憶力に関しては、このアスペクトだけで説明するにはちょっと物足りない感じもしますが、出生時間が不明なので、とりあえず、ここまでとしましょう。
 
「背中を見せる」ことについての話に戻ります。
 
親が子供に「自分の背中を見せたい」とか、上司が部下に「背中を見せて教える」くらないらわかりますが、実は赤の他人に「背中を見せたい」ってかなり大層なことなのではないでしょうか。やろうと思ってできることではない気がします。
 
だいたい、背中を見せるタイプの人は、自分のやりたいことに迷いがありません。
 
私は、若い頃、というか、つい最近まで、何かになりたい(影響を与えたい)みたいな自己掲示欲が強かったのですが、「本当にやりたことは何だろう?」と散々悩んでいた時点で、背中を見せるタイプ(ただ好きなことをして不特定多数に影響を与える人)ではないのです。
 
で、背中を見せるタイプではない人は、たぶん、何かを与える、提供する人だと思います。
 
人に与えて与えて与えて迷いがなくなったときに、結果的に背中を見せる人になることはあるかもしれません。
 
やりたいことがわからない人は、自分が何になれるか、ではなく、何を与えられるか、を考えてみると、一歩前へ進めるのではないでしょうか。