いよいよ今週末は、研究中間発表。

とりあえず、今回の発表内容の前段の部分を。


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■研究テーマ

社会貢献活動と共感を呼ぶ戦略PRコミュニケーション


■課題認識と仮説

 筆者が企業の社会貢献活動に興味を持ったのは、昨年PRプランナーの資格を取得する際に感じた疑問がきっかけであった。

それ以来、様々な企業の社会貢献活動について知見する機会を持つ中で分かってきたことは、企業の特性を活かし、意義のある活動を行っていたとしても、その活動を積極的に広報をしている企業は少ないということである。

 また、消費者側に於いても、筆者の周囲では、上場企業に勤務する友人等は一応の概念を理解してはいるが、それ以外、たとえば非上場企業勤務の友人、地方在住者、主婦などは、企業の社会貢献活動に対する認識自体が無い場合が殆どであることも分かった。これは、2008年10月にアサツー・ディ・ケィが行った「生活者の環境意識/行動に関する調査」に於いて、2009年に新成人となった20歳前後の世代は幼少期から環境に関する教育を受けている一方で、カーボンオフセットやグリーン電力などに対する認知が、10%を少し超える程度であり、4人に1人が「社会貢献活動に興味はあるが、よくわかっていない」と答えている、とした調査結果からも明らかであろう。

 日本社会において、消費者が社会貢献活動を意識して行動・購買することは未だ非日常であり、活動内容によって企業を評価するという概念は殆どないといっても過言ではない。

それだけに、現在のように経済が不安定な状況ともなれば、企業が社会貢献活動にかける費用を著しく削減するのも仕方のないことであると感じる。

 本稿でまず論じていきたいのは、消費者の社会貢献活動に対する理解を高めるための積極的なPR戦略が、消費者のリテラシーを高めることに繋がり、その結果として、彼らが商品やサービスを選択していく際の基準の一つとして、企業行動を評価するようになるのではないか、ということである。

 すなわち、社会貢献活動とそのPRコミュニケーションによって、消費者ひとりひとりに、「社会の一員である」「社会作りに参加している」という意識を植え付けることができれば、彼らの消費行動にも変化を及ぼすことが出来るのではないだろうか。

 そして、それは企業にとっても、自社の特性を活かし、企業価値向上にも繋がる活動に、より積極的かつ持続的に取り組むモチベーションとなり、社会全体の全体最適を描き出すことができるのではと考える。

 こうした論点を踏まえ、本稿では「戦略的な社会貢献活動のPR(コミュニケーション)」を行っていくことこそが、消費者の共感を呼び、彼らの消費行動に変革をもたらすのではないか、と考える。

 筆者が従事するPR業務に於いては、商品の認知拡大、購買促進、世論醸成のために、日々消費者との戦略的コミュニケーション活動がなされている。社会貢献活動においても、そうした広報戦略を応用し、たとえば、客観性並びに信頼性を有した公共メディアと連動した戦略をとることなどが、責任ある消費者(Responsible Consumer)を育てるとともに、企業の広報戦略とCSR戦略を有機的に融合していくことができるのではないだろうか、と考えている。


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論文を書くポイントは、

1.コアコンピタンス

2.言葉・概念を明確に使用する

3.自身が目指す社会デザインをいれる

4.オリジナリティ

これらを踏まえた時に、上記の研究が一番今の私に合っているのではと感じてます音譜