●レスキューお願いします!(その③) | 猫ときどきお茶ですよー

●レスキューお願いします!(その③)

<25話>
・おれの話・




「ビー君カツオ節だよ~ビックリマーク

入り口の穴に振り入れて匂いが行くよう手であおいだ。


「ふわぁ~ん・・・・」


ちっともバックして来ない。
そんなに狭いのか手を入れてみた。
中は泥があってビチャビチャしていて気持ち悪いドクロ

バック出来ない程狭くはないが
先は狭いのかも知れない。

とにかくバックしてくれないとダメだっ汗


名前を呼び続けカツオ節もいっぱい入れた。
すると匂いで野良猫が集まって来てしまった。

ニャオニャオうるさくて苛立つ。
ビタに動きは無い。


(よし、ビタのいる所掘るかー!)


その辺にある木の枝や石を使って
ガリガリ格闘する事小一時間。
やっと少しの隙間を作る事に成功した。





隙間からぴょこぴょこ前足を出すビタ。
顔は見えない。
持って来たカリカリを少しずつ落としてやった。


ガリ!ボリ!ガリ!ボリ!


相当お腹が減っていたらしい。
ここに入って何時間経つのだろう。
衰弱はしていない様子。


早く助け出してやりたい・・・・


しかし私は限界を感じていた。
なぜなら動いたブロック以外は
完全に固定されていたからだ。