こんにちは。カイの飼い主です。

 

今日は、超久しぶりに犬関係なしの雑談でも。

興味のない方はスルーで。若干、政治的意見が入るのでお嫌いな方はスルーで。

 

2020年の2月に美術品を集めた金持ち、 サミュエル・コートールドのことを書いた。

 

 

で、今日は久しぶりに、こういうお金持ちって憧れるなあって方を知ったので書いてみます。

 

 

まあ、まず、私はお金持ちは嫌いだw.

 

正直、かっこいい服着たり、リゾートホテルでリッチに過ごせたらいいなあとは思うけど、まあ思うけどって程度で、チャップリンの言う通り「希望と少しのお金があれば良い」程度が幸せの条件だと思うんでね。金持ち過ぎれば、むしろ幸せになるのが難しいと私は思っている。

 

もちろん、スポーツ選手や起業家として成功を収めて、高級車乗ったりしてるのを見せびらかすこと自体は、それを励みに、「俺も」って頑張る人を作るから、いいこともあるとは思うけどね。

でもね。あれは、ほとんど見苦しい人が多い。

10万のバッグが買えると50万のが欲しい。50万のが買えると200万のが欲しい。

先日、1200万円のバッグがAmebaブログの記事になっていた。

いわゆる「裸の王様」状態なのが見えなくなった滑稽で醜悪だと思う。

 

そして、ブランド品は安売りという本来の姿を見られない為に、人の目に触れない砂漠に捨てられる。まあ、ブランド品自体がそもそも買われても数回使われて終わりってものなんだろうが、省エネの製品を宣伝し、ちまちまと電気を切れって言うのに、こういう存在はスルーしてるんだから、まあ、先進国の偽善って言われても仕方ないねとは思う。

 

 

チリにあるアタカマ砂漠のブランド品墓場

 

 

 

 

 

 

小学生にでも環境教育とかやってるくせに、何万人が1年間で通勤に使うガソリン車の出すCO2を1日で撒き散らす、自家用ジェット飛行機で世界中を行き来するやつとか、さらには、科学の発展になんの寄与もしない月旅行を、金持ちがすることないのでやろうとしてるだけのやつとか、おまえひとりで、ドンだけ子どもたちの未来を奪ってるんだと言いたいヤツが金持ちに多い。

 

だからこそ、上のおっさんみたいなのが例外的な金持ちなわけだが。

 

で、やっと本論w。

今日の人は、ダグラス・トンプキンス。この人。

 

 

 

名前だけでは、ほぼすべての日本人は知らないと思うが、ブランドをいうと、たくさんの方が知っているはずだ。そう、アウトドアブランド「ノースフェイス」、ファションブランド「エスプリ」の創始者だ。

 

だが、私が驚いたのは、後半生で、その会社を売り払って、南米にとんでもない面積の土地を買って、5つの国立公園を作っちまったてことだ。農地も修復事業をしている。

 

私は、地球温暖化は大変な危機だと思っているし、環境は守らなきゃってことで、節電・節水とか分別とかできる範囲はやっている方だとは思うが、はっきり言って、世にいう「環境派」って「頭おかしいんじゃないか?こいつら」って普通なら思う、美術品にペンキ撒いたり、どうも、積極的に応援しようって気を失わせるやつが多い。

 

パタゴニアってアウトドアブランドの服も持ってるけど、まあ、環境重視の製品とか謳い文句は読むけど、これも、私は、ブランドイメージ維持の1つの賢いやり方くらいしか思わなかった。

なぜなら、あれを買える層って、結局、小金持ちで、そいつらは、でかい外車や高いバッグとか、そこまでいかなくても、アフリカの庶民から見たら、桁違いの贅沢品を使い捨てしてるんだから。

 

が、上のようなことを知って、少なくとも、現在の企業としてはどうかは知らないが、創始者は理想を求め、それを起業家として実現した類まれな人だったと思う。

 

彼は、若い頃、これもびっくりだが、アウトドアブランド「パタゴニア」の創始者 イヴォン・シュイナード と若い頃に一緒にパタゴニアを冒険旅行し、その後の二人の人生を作ったということだ。

 

彼は決して環境のために環境保護活動をしたのではない。もちろん環境のために会社を作ったのでもない。

彼は冒険が大好きだった。だから、冒険を安全に楽しくするためにアウトドアブランドのメーカーを作っただけだ。冒険をする、その自然がそのままでいてほしいから、環境を守ろうとしたのだ。彼は言っている。 「この惑星に住む家賃を払う」 。それこそが彼の環境保護活動だ。

 

少し考えれば、とんでもなく奇妙で傲慢なことだが、土地に所有権・領有権を定めて所有者・国家は勝手にできる(木を伐採しようと、山を削り取ろうと、海を埋めようとetc.)というのは、人間が自然の領主、といいうことと同義だ。そうではなく、人間は自然のコミュニティの単なる1員なのだから。

 それが、彼の考え方だ。

 

彼はすでに2015年になくなっており、この地球の行く末は知らない。

私も高齢者で、もちろん、わずか先のことも知らないだろう。

 

「地球が暑くなれば、毛皮を売る商売を止めて水着を売れ」って馬鹿な金持ち大統領候補とそれを支持する国民が山ほどいるんだから、お先は真っ暗なのかも知れないが。

 

 

 

 

だが、彼を知ると、彼と同じような人々が跡をつぎ、地球が守られると私は信じたい。

 

彼がなくなったのは、 パタゴニアにあるヘネラル・カレラ湖で好きだったカヤックでの事故死。

 

 

上のブランド品墓場の砂漠と同じく、チリにある。人が押し寄せないため美しいカレカ湖。

 

 

 

先進国の多くのものは病院で死に行く現在、この地で死んだ彼の死は幸せなものだったと思う。

 

私は、自分はそうでなかった彼の人生を羨ましく思う。