こんにちは。ナナの飼い主です。

 

今日も先週の続きで。また、ゲームネタです。普通の人はスルーでw。

前回書いたmass effect マスエフェクト ってゲームで思ったことの2つめ。

 

大体、ゲームの動画で多いのは、プレイしてみた様子を発売早々に知らせるとか、複雑な内容の解説をする、そして多いのは攻略動画てやつで、いわゆるビルドといわれる、ゲーム攻略を楽にしてくれるような、組み合わせみたいなものを提示したり、あるいはプレイの仕方、キャラの動かし方なんかを見せるのが多い。有名youtuberともなると常人ではとてもじゃないがまねできない神業みたいのを見せている。

 

ところが、このゲーム、そういうものとは無縁の、下に挙げたような動画がいくつもあるのだ。

これは、戦友として最高(強いという意味ではない!)との評価が高い異星人ギャラスってやつと主人公シェパード(女プレイ)での友情、愛情をプレイを編集してファン動画にしたもの。私なんかは、適当に筋を進めていたので、まったくこんなことにはならなかった。

 

このゲーム、いわゆるシューティングとか、ゲームバランスていうような意味では普通、あるいはそれ以下ともいえる作品なのだが、SFとしてのつくり、映画みたいな映像表現とストーリーと絡めての人間模様が非常に高い評価の作品だ。ファン動画を見たプレイヤーのコメントには『なぜ、俺は、こんな深夜に、ファン動画を見て泣いてるのだよ?』というのがあるのが、しばしば見れる。

 

8bitのゲーム機の昔からゲームしてきた爺としてはゲームも映画並みの感動を与えるような作品がでてきているんだなあと感慨が深い。てか、「宇宙人が侵略してきました。」っていうような単純な子供だましじゃない、緻密な世界構築は2時間の制限がある映画など遠く及ばない。そもそも、こんな仲間、恋人がいたらなあって思える映画や小説がどれくらいあるだろうか?

動画中(54秒頃)、主人公がベッドを共にした男から、離れ、女としてではなく軍人として最後の戦いに赴く、フェードアウトの直前、瞬間、滑るように離れる二人の手、指は鳥肌が立つほど美しいと思う。

 

 

ゲーム中、主人公が上官に尋ねる選択肢があって、ふと私はそれを選んでみた。

『私が別に他人より優れているわけでもない。誰でも、作戦を考えてやるだけ。あとは運です。どうして私を選んだんですか?』

『人間は金さえ出せば、簡単に言うことを聞き銃を撃つものだ。だが、お前は他人にない優れたものを持っている。それはお前を誰もが信じるということだ。(どんな大金を積んでもやることなど考えられない)ほとんど自殺に等しいような、どんな作戦でも、お前の部下は、(言われなくても)進んでお前の後ろに従う。』

 

そう、私が、面倒で、あるいは相手を思うことなく選ばなかった選択肢、会話、行動を深めていくと、動画の関係ができてくるのだ。

異星人の一人が主人公に向かって、最終決戦に向けて(死を覚悟)の時に、言う。

『もう、お前は勝利している。なぜなら、私たちを結びつけたのだから。』

AIが語る。

『私はあなたから生きるということを学びました。』

 

 

SFという言葉は当初、ScienceFictionサイエンスフィクションの省略形、つまりは科学的知見に基づく、未来の地球や宇宙の姿を創作で描くものと考えらた。その後、ScienceFantasyサイエンスファンタジー、あるいはSpaceFantasyスペースファンタジー、つまりは、論理的な帰結としてではなく、科学的事象あるいは宇宙を背景として語られるおとぎ話としてのものがむしろ多くなってきた。その、典型的なものがスターウォーズなど、スペースオペラといえるようなものだ。

 

だが、このゲームは、スペースオペラの衣装を着ながらも、私はSF=Soul Fantacy ソウルファンタジー、人の魂の理想、あるいは Song of Friends 真の友たちが織りなす友情の詩を語るファンタージーに思えた。

 

 

 

現実には、上司からは息子のように自慢に思われ、部下からは命を懸けても従うほどの信頼を得、異性や多くの友人からは、天国での再会を告白されるような人間は、80億の中で何%いるんだろうか。

たぶん、私はリアルでも、私がゲームでしたように、相手のことを思いやりもせず、自らを律して模範を示すこともなく、自分の愚かさもわからず、身勝手に行動してきたんだろうな。そして、死へ望むときにこんな、言葉を掛けられることなんぞ、考えられもしないんだろう。

 

前述のコメントへの私のいじわるな答。私は自分に答えた。

 

『だから、お前、自分に悔いて泣いてるんだよ。』

 

 

 

 恋人異星人ギャラス:左目にあるのは狙撃用照準器

 旧作編集でグラフィックはさすがに4Kじゃないので、顔やメカなどの色合いは、しょぼいが、こいつと主人公の声優さん、むちゃくちゃ上手い。SFの壮大な作り込みと同時に、こういう、心のひだまで描ききった脚本家も凄い。プレイしたことある人は、ちょっと泣ける。

 

<セリフ適当誤訳w>G:ギャラス S:シェパード

G:俺たちが見たどの戦闘も、これが最後の戦闘だったらと思ったもんさ。

やっとこさ避けたどの弾もこれが最後だと思ったもんさ。

 

S:まあ、そう思いながら、沢山の弾を撃たれたもんだな。

今回(死を覚悟の最終決戦)は、ちょっと大きな戦いだな。

 

<過去の船の乗船者での戦死者名を掲げたプレートを前に>

G:シェパード少佐、さあ、地獄の一日の始まりだ。

S:私たちはチームだ。ギャラス無しのシェパードは有り得ない。(カッコ付けずに)しゃがんで弾を避けろよ。

 

G:銀河の命運を決めるこの戦いの持つ、いい面ってのを知ってるか?

俺はずっと考えてたんだ。沢山の者たちが死んでいくが、そいつらを思い出せるってのがそれだってな。あんたが、彼らのことをずっと大切に思っているのを見てきたからな。

 

G:さあ、行って、奴らに地獄を見せてやれ。

お前は、そのために生まれてきたんだ。

心配するな。今まで俺たちはずっと切り抜けてきた。俺たちはいつもやり抜いてきたんだ。

 

S:地球を離れてもなんとか耐えられた唯一の理由はお前も、どこか宇宙に、そこにいるってわかってたからさ。

G:俺も、同じように感じてた。

 

G:銀河の命運を決めるこの戦いのもつ悪い面ってのを知ってるか?

それはな・・もう一度、お前に合うためには(俺も戦死して)地獄に行かなきゃいかないってことさ。

 

S:お前と友達で終わっていたら(死地に赴くのは)楽だったな。

逃げ道探して走り回ることもしないで済むんだのに。

 

戦友:勝利。どんな犠牲を払っても。(爆弾を処理し 、自分はこの後、直ぐ死ぬ)

 

S:昔、お前が小隊の一員として俺たちのそばにいるのは最悪だった。

なぜなら、決してあきらめないやつだったからな。

今、運がいいと思うのは、そんなお前を知ることができたって今言えることさ。

 

G:ジェームスが昔の言い伝えを言ってた。

悪魔が死んだ奴に気づいて地獄に連れてくまでには30分、天国にいられるとか。トニーがそうなったのかは自信はないがな。まっすぐ勝利の道を行けずに、脇道にそれた俺たちも両方が、そこで行き止まりなるなら、天国のバーで会おうな。俺がおごるよ。

また、お前の顔が見られたら、嬉しい。

 

G:シェパード大佐。あんたと共に戦えた名誉をもって、ここを離れ行くことにする。

軍の命令に反抗することを許してくれ。俺は、戦後に生き残って軍の経理屋をするつもりはないもんでな。おれにはあんたのためにやらなきゃいけない(心の)命令があるもんでな。

 

G:お前は戻り、生きてくれ。

お前がいない銀河は私にとって、空虚過ぎて恐ろしいからな。

 

S:さようなら、ギャラス。

 

S:私が、そこに行けば、他の者たちはそこに行かなくて済む。

私は死ぬのは構わない。

 

S:(天国の)バーに行って、お前が居なかったら、お前のことを見下ろしてる。私はいつも、お前の後ろについている。だから、お前は独りじゃ無いからな。

G:ああ、決して、独りじゃない。

 

S:愛してる。ギャラス。

 

<シェパード?の認識票が戦場に見える。生きているのか・・>

 

 

 

※ 次回はネタバレなので、プレーしようかなと思われた方(日本語PS4でも出来ます)は、プレー後にどうぞ。新秋葉原(Shinakiba) とか後藤霞(忍者キャラ)とか日本の地名、人名や『ありがと(Arigat?)』なんていう商人が出てくるのでうれしくなったりしますよw。