こんにちは。ナナの飼い主です。
今日は爺さんのSF特撮昔話を書くから、爺さん婆さんは必見ですよ、長いけどw。
若い方にとっては『なんぞ、それ?』って世界だけど、まあ、そういうものかと読んでね。
私のような爺さん(婆さん)ていうのは、実は高度成長期っていう時期(1960年代ころ)のころの子供だ。これは、以前はなかったテレビ、つまりは、アニメとかSF特殊撮影とかに幼児期を洗礼された初めての世代だということを意味する。
で、そういまさら思うのは、Youtubeのコメント欄に年齢判明なコメント入れる爺さんたちがいるのに最近になって気づいたから。
例えば、ウルトラセブンの動画。
実は、ウルトラセブンは、大人のSFとして、十分に耐ええる内容を持っていて、核均衡理論(大国は互いに反撃によって攻撃相手を絶滅させえる圧倒的核兵器を保有することにより戦争の抑止になる)を批判した『超兵器R1号』とか、映画『アバター』に何十年も先立って、開発による先住民殺戮の人類の歴史を比喩したかに読める『ノンマルトの使者』のような作品に『こんな社会性を持っていたのか!』と感嘆すれば、最終回のように、大悲恋物語ともなっているみたいな。
最終回、異星人であること告白し、使命を果たすため、死ぬことが確実な戦いに赴こうと変身ツールのウルトラアイの最後の装着をしようとするダン。愛する男に戦いより自分を選んで欲しいと変身を止めようと、『行かないで』という言葉の中に愛を告白し懇願するアンヌ。『明けの明星が輝くころ、西の空に一つの光が宇宙に飛んでいく』って詩的な愛する人への今生の別れのことば。バックはなんとシューマンのピアノ協奏曲イ短調!
音楽もホント、レベル高いわ。
てか、これ、歌詞は英語オンリーじゃん!
これ、オープニング。
タイトルを見せるまでの演出。重厚で、ヒロイックな音楽。メカのシルエットが「惑星ソラリス」の海を思わせるバックに浮かび、そこに重なるクレジット。はあ、ため息もん。
造形的にも、怪獣エレキングなど、現代芸術作品といってメトロポリタン美術館で展示しても十分通用すると思う。キングコングを見れば分かるように、以前の怪獣の類は動物を巨大化しただけってのが多いが、これなんかは完全にシュールレアリスム作品とも言える。
セブンの造形も上の動画のシルエットはギリシャ戦士を思わせるし、肩周りの装飾はエジプトの神とも見える。
エレキング
とにかく、とてもじゃないが、あれ、子供向けじゃないだろうって作品なのだが、子供の時に観た、今の爺さんが見直して、新たに感激してるって奴が多いね。こう見ていくと、実際、スタッフ全員が子供向け作品を作っているつもりはなかったと思う。最高のSF映像作品を作ろうとしたはずだな。でなきゃ、こんなの作れるはずがない。
まあ、私なんかは、タイムボカンのドロンジョお姉さまとか、『夏への扉』みたいに、アニメとかSFには軽いノリ、テンポのよいワクワクのものが好きな方だが、『日活ロマンポルノ』と同じで、単純エロ作品あるいは子供向け作品と油断して見たら、『なんじゃ、これは!』と、とてつもない深い内容、才能が、今にして見えるのが面白く、びっくりするのも確かですね。
それはともかく、同年代の爺さんには、アンヌ隊員が初恋の人だった(小学生、中には幼稚園児の初恋って投稿もあるw)ってのが多い。(俺もだしw) あの、ハスキーボイスとちょとたれ目がたまりませんわ。今、上の動画を見ると、ショートヘアからセミロング、ロングとか、何気にヘアスタイルの変えてる。完全、お父さん向けサービスw。その上、予定女優さんが降りて、出番が回ってきたためにユニフォームのサイズがピチピチw。いや、今、見ても胸の膨らみが・・・・・・ゴフォ。
その後の、変身が男女合体という、子供番組にしては危ない設定なウルトラマンエースの南夕子も、もう少し若い「合体」好きなwすけべ爺さんには好みな方も多いのではないだろうかw。しかし、エースごっこ遊びで、自分の娘が「合体!」とか言われて、男の子に手を引っ張られたら親は慌てるわなw。苦情があったのか、変身遊びがしにくい設定で人気落ちをおそれたのか、南隊員は強引な設定で途中降板の憂き目にあったのだが。
なお、ストーリーの大人度だけでなく、写真を比較しても分かるように、ヘルメットやユニフォームだけ見比べても、セブンがウルトラシリーズ最高傑作と言われるのも分かる気がする。今でも、戦闘機など含めても通用するデザインだね。
また、ペットみたいに、大体、弱いので時間稼ぎの前座で戦う怪獣もいた。カプセルで持ち運ぶので、カプセル怪獣の呼び名だったが。やられかけると、「戻れ!」で回収するんだけど、間に合わずに殉死するのもいた。可愛がってるとか見たこと無いから、ダンは愛犬家ではなかったろうw。
ところで、動画なども探していると、かつての俳優さんの今、つまり、おっさん、爺さん、おばさん、婆さんになった、かつてのヒーロー、ヒロインがたまに出てくる。他にもいろいろ、かつてのアイドルたちが、地方の文化会館に『なつかしの○○』みたいに大挙して、やってきてテーマソングメドレーの公演するとかも。
これは、趣味の問題だが、私は見ないことにしている。